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おんなじ

家族でおんなじものを食べると、なんとなく団結感がわく。旦那はご飯少なめ、子供はご飯多めと、もちろん食べる順番や量は異なるけれど、それぞれの体を作り、短時間でも時間を共有するひとつのチームの感覚。嫌いじゃない。

ひとつ屋根の下、環境を共有して生活する。個人として日中は別々の場所で、違うことをする。その時間を共有する人たちは違うから、各々がいいことも悪いこともひっくるめ、誰かから影響を受け、そして誰かに影響を与えている(はず)。

でも1日のうち5分でも10分でも一緒に食卓を囲んでみよう。顔をあわせないとできない話、目を見ないとわからない表情、気持ち、きっとそれが見えてくる。

同じ釜の飯を食べることで似たような性格や習慣が形成されるとしても、それって悪くない。

個性、人と違うこと、大いに結構。でもおんなじこともいいんじゃない。違うことを求められて心が尖っている時、おんなじことが乾燥機から出してきたばかりの毛布のように、ふわっと暖かく心を包むだろうから。


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