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#121 『人生の経営戦略』から学ぶ3つの視点

経営者として、会社の成長や社員のことを考えるのは当たり前…。
でも、「自分自身の経営」 はどうでしょうか?
事業の計画を立てるように、自分の人生の戦略を考えられているでしょうか?『人生の経営戦略』では、経営者が 「事業だけでなく、自分自身をどう成長させるか?」 という視点を持つことの重要性が語られています。
本記事では、この本から 「経営者が自分を経営するために大切な3つの視点」 をピックアップし、ビジネスだけでなく、自分自身の未来をどう設計すべきかを考えてみます。


1. 人生のライフ・サイクルを意識する|短期の成果にとらわれない

経営には、 短期的な成果を追うだけではなく、長期的な視点を持つこと が不可欠です。

これは、人生にも同じことが言えるのではないでしょうか。

本書では、人生にも「春夏秋冬」のような成長のサイクルがあると述べられています。特に、40代以降は知的生産性のピークを過ぎるとされることが多いですが、だからといって成長が止まるわけではありません。

ロバート・キーガンが提唱する成人発達理論では、人は一生を通じて成長し続ける存在であるとされています。知識や経験を蓄積し、それを次の世代へ伝えたり、新しい形で活かしたりすることで、人生の後半においても進化し続けることができるのです。

今の自分は、どのフェーズにいるのか?
これからの人生で、どんな新しい価値を創造できるのか?

このように、自分のキャリアやライフスタイルを長期的に設計することが、充実した経営者人生につながります。


2. 「適応戦略」を持つ|想定外をチャンスに変える

ビジネスの世界では、予測不能なことが次々と起こります。
しかし、優れた経営者は 「計画通りに進める力」だけでなく、「予想外の出来事を柔軟に取り込む力」 を持っています。

本書では、「適応戦略」の重要性が強調されており、
想定外の出来事を「ピンチ」ではなく「新たなチャンス」と捉えること の大切さが述べられています。

計画通りにいかないことがあったとき、どうリカバリーするか?
新しい変化をどう活かし、自分の成長につなげるか?

この「適応力」は、単なるスキルではなく、経営者としての垂直的成長(成人発達理論) にも関わるものです。

成人発達理論では、成長には 「水平的成長(スキルの習得)」と「垂直的成長(思考の成熟)」 の2つの軸があるとされています。
水平的成長が「新しいスキルを学ぶ」ことなら、
垂直的成長は 「物事をより大局的に捉え、複雑な状況の中でも柔軟に適応する力を養うこと」 です。

計画が崩れたとき、焦って元の状態に戻そうとするのではなく、むしろ「この変化が何をもたらすのか?」と俯瞰して考える ことで、より高い視点から適応する力が養われます。

経営者は、会社だけでなく 「自分自身の適応戦略」 も持つべきです。
新しいスキルの習得や人脈の拡大に加え、思考の柔軟性を高め、変化を受け入れる「器の成長」 を意識することで、より持続的な成長が可能になります。


3. 内発的動機を大切にする|「頑張る」より「楽しむ」

経営者の仕事は多忙で、プレッシャーも大きいもの。

しかし、ただ「頑張る」だけでは、持続的な成長は難しい ということも、本書では語られています。

ここでカギになるのが 「内発的動機づけ」 です。

外的な報酬(売上や地位)ではなく、
「自分が本当に楽しいと思えること」
「意味を感じられること」

にフォーカスすることで、長く成長し続けることができます。

✅ 何をしているときに、一番ワクワクするのか?
✅ どんな瞬間に、経営者としてのやりがいを感じるか?

「自分が楽しめること」に目を向けることで、結果的に会社の成長にもつながる のです。

まとめ|経営者も「自分自身の経営戦略」を持とう

経営者として、会社の経営だけに目を向けるのではなく、
「自分自身の成長」も戦略的に考えること が大切です。

本書から学ぶ、経営者が「自分の経営戦略」を持つための3つのポイント👇
1. ライフ・サイクルを意識し、長期的な視点で考える
2. 適応戦略を持ち、想定外をチャンスに変える
3. 内発的動機を大切にし、「楽しむ」ことで持続的に成長する


あなたも、 「自分の経営戦略」 を考えてみませんか?



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