#84 「指示してくれないと仕事ができません!」という社員の対応、どうしたらいい?
「指示ゼロ経営」というと
「指示を全くしなくても本当に仕事ちゃんとしてくれるの?」
「『指示してくれたらちゃんとやります』という社員も多い…」
という方がいます。
私も企業さんのサポートをしているとき、「指示してほしい社員」がなかなか指示ゼロ社員にならない…という状況を目の当たりにしたりします。
この「指示してほしい社員」は、なぜ自分で考え自分で動くことができないのか?したくないのか?
多くの場合は「責任を負いたくない」ということです。
「社長は、自分たちで考えて動けっていうけど、失敗したら責められるの、責任とらされるの私たちですよね?」
と言う感覚です。
ここが払拭されなければ、なかなか自分で考え動く指示ゼロ社員は育ちません。
ではどうすればいいか?
社員の成長フェーズによって対応が変わりますが、一つは
「ミスをしても、失敗してもOK」
「責任は私(社長、上司)が取る」
ことを、はっきりと明らかにしておくことです。
ミスしていい…どころか
「ミスや失敗を奨励する」
「ミスや失敗をするほど賞賛される」
そんな仕組みを作っておくのも、いいかもしれません。
そしてもう一つは、社員の成長フェーズにあった仕事を与え、小さなところから任せていく…という手順を踏むことです。
新入社員に
「来期の会社の投資先を考えてほしい」
「上得意顧客が喜ぶイベントを考えてほしい」
と言ったって、無理!です。
投資の意味も分からなければ、上得意さんも知らないのです。
新入社員さんに自分で考え動く裁量を与えるなら
「ここ数年の顧客ファイルを分かりやすく並べ替えて欲しいです。
なぜ現在こういう状態になっているのか?は、先輩に聞いてください。今この状態で困っていることも、しっかりヒアリングして、今週中にアイデアを少なくとも5つ出してみてください。そして、来週明けのミーティングでアイデアを発表してください。」
ここまで導き、アイデアを出す…という部分だけ自由裁量を与えます。
そして、アイデアを出したことに対して
「いいね!」
と承認し、そのアイデアがいいと思ったら、採用しやってもらう。
どこまで手と口を出すか…この塩梅が大事です。
任せる部分はどこまでなのか?
それはいつまでにやればいいのか?
など、範囲や期日もしっかりと伝えることが大事です。
できる上司は「そんなことまで言わないとできないの?」といいますが、細かく言って「できるな」と分かったら、次から指示の抽象度を上げていけばいいのです。
いきなり「指示ゼロ」を社員にぶつけるとそれは「放任」「無責任」となり、社員から反発をくらいます。
最初は具体的に丁寧に…
成長してきたら、抽象度を上げて任せていく…
社員の成長をしっかり見守りながら、少しずつ手放していくイメージです。
指示ゼロは一朝一夕ではできません。
しかし、この風土、文化が出来上がれば、本当に素晴らしい会社になります。
信頼し、見守り、手放していく…
ぜひ、トライしてみてください。
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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