#30 「任せたいのに任せられない…」ジレンマを解消する手順
「任せたいのに任せられない…」
そんなことを悩む経営者さん、リーダーさんは多いものです。
簡単に解決できることではありませんが、「任せる」ことを前提に仕事を進めていかないと、いつまでたっても、人は育ちません。
例えば、リレーのバトンパスを思い出してください。
あなたは、自分が持っているバトンをどのように渡していますか?
「お~い!いくぞ~~!」と言って、投げたりしていませんか?
或いは、受け取るつもりもない人に「おい!次はお前だ!」と、無理やり渡していませんか?
これでは、バトンをスムーズに渡し、次につなげることは難しいですよね。
では、どうするか?
①なぜ、バトンを渡すのか?
まずは、「なぜ、バトンを渡すのか?」という目的を説明しなくてはいけませんよね。
リレーの場合は、説明するまでもなく当たり前のことですが、会社では、この辺りのルールや目的は不明瞭なことが多いものです。
なので、なぜ、バトンを渡すのか?どのように受け取って欲しいか?渡した後、どうして欲しいのか?…なども、しっかり説明をしたり、合意形成をする必要があります。
創業社長さんは、えてしてせっかちな人が多いので、つい、こういう丁寧なところ…重要なところをすっ飛ばしてしまう傾向があります。
『なぜ?』の部分は、重要かつ重大なことであれば、社長から伝えるだけでなく、みんなで考えるのも一つ方法です。
「なぜ、売上を上げなくてはいけないのか?」
「なぜ、営業をしなくてはいけないのか?」
ここの「なぜ」をまず腑に落とす必要があります。
②どのように、バトンを渡す?受け取る?
次に「どのように」が出てきます。
Howの部分ですね。
目的がハッキリした後のHowなので、自分が思っている方法だけでなく、相手からもいいアイデアが出るかもしれません。
いかにスムーズに、早く受け渡しができるか?を一緒に考えます。
③練習する
「なぜ」が分かり「どのように」も決まったとして、いきなり試合に出てはいけませんよね。
やはり、練習が必要です。
いきなり、本番さながらではいけません。
まずは、走らないで渡す手順や渡し方を確認しましょう。お互いに、これでいいか?確認し合います。
少しずつ、軽く走って渡すを繰り返して、どんどんスピードアップしていきます。
最後に…
④信じて任せる
練習を繰り返したら、やっと本番です。
その時に注意したいのが、細かいことを言わないってことです。
信じて任せる
「なぜ」も「どのように」も分かって、練習もした。もう大丈夫と本番に挑むときには、多少のミスは飲みこみます。
信じて任せた後に、絶対、勇気をくじくような言葉をかけてはいけません。
「ありがとう」
と感謝の気持ちを伝えましょう。
⑤修正→見守る→手放す
その後は、必要であれば、コーチのように見守りながら修正をしていきます。
あくまでも、その人の力が最大限発揮できるように言葉をかけ、修正が必要であれば、修正を繰り返し、見守りながら、少しずつ手放していきます。
「こんなことくらい、ひと言言えば分かるだろ~」
なんて、思わないでくださいね♪
仕事を任せるというのは、一朝一夕ではいきません。
「優秀な部下さえいれば…」
なんて幻想も手放しましょう。
人が育ち、チームが育つ。そうすると、3年…5年…10年経った時、自分自身もとてつもなく成長しているはずですよ♪
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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