#25 「ダメ出し」された社員の行く末
みなさん社員や部下が失敗したとき、どのような対応をしますか?
「なんでお前はいつも同じ失敗ばかりするんだ!!」
「何回言ったら分かるんだ!!」
なんて、ま・さ・か…言っていませんよね?
もしも、「ここまできつくなくても、結構、言っちゃってるかも…」と思った方は今日のお話を参考にしてください♪
◆ダメ出しは、原因追及
「なんでお前はいつも同じ失敗ばかりするんだ!!」
部下から報告を受けた時「なんで、どうした〇〇なんだ!」と、つい言ってしまっていたら要注意です。
「ダメ出し」というのは、その人が失敗したことや期待通りの結果を出さなかったことに対して、否定をしているわけです。
さらに「なんでだ!」と原因追及をされたら、人はどうなるでしょうか?
私が学ぶアドラー心理学の岩井先生は
「なんで、こうなったんだ?」
「どうして、できないんだ?」
このように、原因追及をされたら何と答えるでしょうか?
誰かのせいにしたり、ごまかしたり、何も言えなくなったり…
これで、その人自身が、会社がよくなると思いますか?
大人、親、リーダーはみんな教育者だと思いますが、教育者は叱咤激励する、自分が知っていることを教えることではないと思います。
その人の成長をサポートするのが教育者です。
社員の教育の場合、もちろん仕事の手順ややり方を教える(ティーチング)の時期や場合も必要ですが、ある程度まで教えたら、あとは「学び」「成長」するために関わりを持ちます。
人は誰しも失敗をします。
その時の言葉のかけ方は
を考えるのです。「なぜだ!」「どうしてこうなんだ!」と言って、相手は何を学ぶでしょうか?
「ミスをしたら黙っておこう…」
「自分のせいじゃなく誰かのせいにしよう…」
こんなことを学ぶのではないでしょうか?
だったらどうするか?
◆ヨイ出しで勇気づけ
ダメなところや失敗することがあっても、その人には「いいところ」もあるはずです。
書類のミスはするけど、時間通りに出社してくるし、会社のムードメーカーだ。なんてことはよくある話です。
もちろん、だからと言ってミスを放っておくわけではありませんが、小さなミスより、普段の「いいところ」をもっと、承認しませんか?という事です。
書類のミスだって、10回のうち何回でしょうか?毎回だとさすがにティーチングから再訓練ですが、おそらく10回に1回かせいぜい2回くらいのミスではないでしょうか?
そうしたら、ミスをしない8回か9回のとき、あなたは「ヨイ出し」をしていますか?
「おっ!今回もミスなくできたね!いい感じじゃない!」
と言っていますか?
「ミスをしないのは当たり前だから、なんでそんなことでいちいちほめなきゃいけないの?」
と思う方もいると思いますが、これは、ほめているのではなく「勇気づけ」をしているのです(勇気づけについてはまた今度お話します)。
「当たり前の」のことに対して「ヨイ出し」をしていると、あら不思議!だんだん、ミスの数は減ってくるのです!!!
「当たり前」のことに感謝し、それを言葉に出していくと、その人は、会社で働くことの意味を見出し、自分が役に立っているという貢献感で満たされ、働くことが楽しくなり、結果、ミスもなくなり、みんなで協力し合い、成果を出してしまうチームの一員となるのです♪(素晴らしい!)
「ダメ出し」で社員は成長しませんし、会社もよくなりません。
今日から「ヨイ出し」で、社員が生き生きと働くいい会社にしませんか?
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます♪
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