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紅葉の秋山郷で食べないと後悔する逸品は「栃の実大福」!

栃の木って知っていますか?大きな葉っぱがとても特徴的で、まるで手のひらのような形をしています。この木は日本の広葉樹の森でよく見られるんですが、秋になると大きなかわいらしい栗のような実をつけます。

ずんぐりと大きな栗?と思ってしまうかわいらし栃の実。

現在では食べることが少なくなった栃の実ですが、かつて秋山郷では解禁日まで設定されるほど大切な食材で、秘境といわれる豪雪地で暮らす為には冬の大切な食料源でもありました。

しかし、そのずんぐりしたかわいい姿とは裏腹にアクが強くサポニンやタンニンを多く含んでいる為に、砕いて水で何度もアク抜きをするという手間をかける必要があります。

夏から秋にかけて徐々に大きくなっていく栃の実。

世界的に見ても栃の木は多く存在しますが、その実を食べていた国は意外にも少なかったようです。

やはり、手間暇のかかるアク抜き作業が大変だったのでしょう。しかし、日本ではその手間を惜しまず、栃の実を貴重な食料として活用してきました。日本人のまめな性格に感謝です。

秋山郷でも手作りの栃の実大福を販売しているのは一店舗のみ。長野県小赤沢地区にある「福原商店」。

さて、そんな栃の実はどんなお味なのでしょう。

豪雪と肥沃な大地で育った栃の実は、独特の風味を持っています。ほんのりとしたビターテイストでコーヒーのような香ばしさがあり、どこか栗や胡桃を思わせる奥深いコクがあります。栃餅にすればでんぷん質がもちもちとした食感と風味が絶妙にマッチして、秘境秋山郷らしい奥深さを愉しませてくれます。

紅葉で立ち寄った際は是非お買い求めください。

店舗名:福原商店
住所:〒949-8321 長野県下水内郡栄村堺小赤沢18069−2
Google Map :https://maps.app.goo.gl/ieWYPVueWxrnHuhL9
※営業時間:不定休(観光シーズンのみ営業予定)

秘境と豪雪地から生まれた「栃の実大福」を秋山郷へお立ち寄りの際は是非ご賞味ください。