海洋プラスチック問題の解決へ向けて。〜生分解性プラスチックともう一つの解決策~(前編)
初めまして!
ハッピーアースデイ大阪のもえもえです!
これまでハッピーアースデイ大阪のNoteでは、
開催概要やイベントテーマについてのお知らせをしておりましたが…。
実は最近、日々の活動を通して「これってどうなの…?こんなアイデアもあるんじゃないか?」と思うことが増えました。
(日々の活動のお陰かも!?(^^♪)
この思い、だれかにシェアしたい…!
と、いうことで!現役の学生実行委員として「環境・人権・平和」について思ったことをNoteで発信してみることにしました。
特定のテーマが決まっているわけではないので、
何か書きたいな…と思い立った時に更新していこうと思っています!
ゆるっとスキマ時間に読んで頂けると嬉しいです~♪
第一回目は、10月19日(土)に全体会議で
行われた「HEDO特別授業」の振り返りです。
テーマは、「生分解性プラスチック」。
学生実行委員のだんそんが授業してくれました!
最近よく耳にする海洋プラスチック問題。
環境問題の中でも代表的なものだと思います。
「はいはい、海洋プラスチックね。
もうお腹いっぱいだよ…。」
と、思った方、いらっしゃるのでは?
確かに、「海洋プラスチック」という言葉も
「生分解性プラスチック」という言葉も、
10年前に比べれば目にする機会は
格段に増えました。
しかし、
”どうすれば海洋プラスチックゴミを減らせるか”
を真剣に考えることは日常では
なかなかありません。
今回は、海洋プラスチック問題がどんな問題か?
という説明ではなく、
”どうすれば海洋プラスチックゴミを減らすことができるのか”というお話です。
⑴生分解性プラスチックという解決策(対症療法)
海ゴミで一番やっかいなのは、
プラスチックです。
一般的に石油でできているプラスチックは
粉々のマイクロプラスチックとなって
地球に何百年も残り続けると言われています。
だから、
ちゃんと地球に還るプラスチックをつくろう!
ということで生まれたのが
「生分解性プラスチック」。
一言に「生分解性プラスチック」と言っても
い~っぱい種類があります!
だんそんが研究していたのはその中の
PHBH(3‐ヒドロキシブチレート-co-3-ヒドロキシヘキサノエート)
という生分解性プラスチック。
【PHBHの特徴】
①100%植物由来!
②微生物によって生産され、
微生物によって生分解される。
(最終的に、水と二酸化炭素に分解されます!)
③海水でも生分解できる。*¹
さて、微生物によって分解されるPHBH。
しかし、土の中や海水・淡水など、
環境によって微生物量は様々です。
よって、PHBHは
置かれた環境によって分解速度が変わります。*¹
だから、
海やビオトープなどに入れてどんな風に分解するか
実験し、分解速度やその場所の微生物量を調べよう!
というのがだんそんの研究内容です。↓
生分解されるプラスチック
というのはめちゃめちゃ画期的です!!!
だから、スターバックスの食器や
伊藤園のストローにも
使われているんだって!
(生分解性プラスチック!スゴイ!)
※2025年1月23日より、
スターバックスは紙製ストローを
Green Planet®に変更していくそうです!
よっしゃー!全世界のプラスチック、
ぜ~~~んぶこれに変えたったらカンペキやで☆
……。
本当にそれでよいのでしょうか?
そもそも、海洋プラスチックはいったいどこから
やってくるのか。
実は、海洋プラスチックの80%は陸上からのゴミ。
残りの20%ほどが漁の網など仕方なく放出して
しまっているゴミなのだそう。
20%の仕方なく放出されるゴミは
生分解性プラスチックが大いに活躍するでしょう。
しかし、大部分を占める陸上からのゴミは
ポイ捨てなどの”人の活動”
により生じたものです…。
これをなくすにはどうすればいいのか。
ここでもう一つの解決策。
それは、”人の行動を変えていく”ということ。
こちらついて、次回、後編で詳しくお話していこうと思います!
※今回ご紹介したPHBHというのは、
主に、株式会社カネカさんが開発した
「Green Planet®(カネカ生分解性バイオポリマー)」
のことです。
【株式会社カネカ「Green Planet®」について】
↓ホームページ
カネカ株式会社のnote↓
※記事の内容は、10月19日(土)HEDO特別授業!
「生分解性プラスチック」byだんそん
の内容を元に作成しています。
だんそん、素敵な授業をありがとう。
↓特別授業のInstagramもチェック!