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【社福国試対策】児童の権利

本日のテーマは「児童の権利」です。
今回は、覚えるためのテクニック「語呂合わせ」もご紹介します。

●1909年:ホワイトハウス会議(アメリカ)

世界初の児童福祉に関する会議。
ルーズベルト大統領が「児童は、緊急やむ得ない理由がない限り、家庭生活から引き離されてはならない」「家庭生活は,最高にして,最も美しい文明の所産である」という声明を出した。

【語呂】
109(渋谷の109と1909年を無理やり合わせました)でホワイトハウス会議を開催?!

●1924年:ジュネーブ宣言(国連)

「人類は児童に対して最善のものを与えるべき義務を負う」と、初めて児童の受動的権利を宣言した。

【語呂】
虹(24年)が出てようやく(世界初)受動的権利を獲得した!

【一部抜粋】
飢えた児童は食べ物を与えられなければならない。
発達の遅れている児童は援助されなければならない。
孤児、および浮浪児は、住居を与えられ、援助されなければならない。
危機の際は、最初に救済を受ける者でなければならない。

【一言】
なんとも第二次世界大戦後に出された声明という感じですよね。
当時革新的だった子どもの受動的な権利も、能動的権利が唱われている現代の条文を見慣れていると、違和感を感じませんか?

●1947年:児童福祉法(日本)

「国民は,児童が心身ともに健やかに生まれ,且つ,育成されるよう努めなければならない」「児童は,ひとしくその生活を保障され,愛護されなければならない」

●1950年:児童憲章(日本)

 児童は、人として尊ばれる。
 児童は、社会の一員として重んぜられる。
 児童は、よい環境の中で育てられる。

【一部抜粋】
一 すべての児童は、心身ともに健やかにうまれ、育てられ、その生活を保障される。
二 すべての児童は、家庭で、正しい愛情と知識と技術をもつて育てられ、家庭に恵まれない児童には、これにかわる環境が与えられる。

【一言】
「家庭に恵まれない児童には、これにかわる環境が与えられる」という点に関しては、今では「家庭優先原則」がとられています。

●1959:児童権利宣言(国連)

「児童の最善の利益について最高の考慮が払われなければならない」
「児童は、教育を受ける権利を有する」

【語呂】
ごっくん(1959年)と与えられた権利(受動的権利)を飲み込む

●1989:児童権利条約(国連)

児童の受動的権利のみならず、能動的権利についても明示。

「自己の意見を形成する能力のある児童がその児童に影響を及ぼすすべての事項について自由に自己の意見を表明する権利を確保する。この場合において、児童の意見は、その児童の年齢及び成熟度に従って相応に考慮されるものとする。」

【語呂】
四苦八苦(1989年)してようやく受動的権利を獲得した!

【一言】
日本の「こども基本法」「児童福祉法」は、「児童権利条約」の精神にのっとっていることが明記されています。
(こども基本法は、「日本国憲法」の精神にものっとっています。)

●覚え方のテクニック

記憶に残すテクニックとして「語呂合わせ」は有名ですが、他にも以下のような方法があります。

・図式化、イラスト化
・関連付け
・音読、聴き流し

図式化とは、その名の通り文章を図にして記憶に残す方法です。見て覚えることが得意な人に向いてます。

関連付けとは、覚えたい内容を、既に覚えている事柄自分の感情・考えなどと関連付けて記憶する方法です。

(例)
・介護保険法ができた年 
 →自分が中学生にあがる頃
・ホワイトハウス宣言
 →「家庭生活は,最高にして,最も美しい文明の所産である」なんて考えられるルーズベルト大統領は、良い家庭環境で育ったのかな〜?
・ノートに関連するイラストを添える

音読、聴き流しは文字通りの方法です。聴いて覚えることが得意な人に向いています。

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