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紹介その5『殺人ミステリーマシーン』

ジャンル:テキストアドベンチャー
オススメ度:★★★☆☆

今回紹介するのは、推理アドベンチャーの『殺人ミステリーマシーン』。何だこりゃというタイトルに見えますが、原題の『Murder Mystery Machine』をそのまま訳した感じです。ハードはSwitch、Steam、Xbox。元々Xboxで発売されてたのかな?私はSwitchでプレイしたのですが、操作感を考えるとSteamでプレイした方がいいかも。(理由は後述)

1つ1つのエピソードが最後に絡み合う

ストーリーは、主人公の新米刑事カサンドラ・クラークが特別犯罪捜査局の一員となるところから始まります。やる気のなさそうな同僚刑事ネイトとコンビを組まされ、ある政治家の強盗殺人事件を捜査しに行くのですが、隠された真相を暴き、また新たな事件を捜査していくうちに、この街にひそむ事情が少しずつ明らかになっていく…という展開です。全部で8エピソードあり、1つ1つの話は独立しているように見えますが、実はこの事件のこの関係者が違う事件でこういう役割を果たし…という、好きな人にはたまらない筋書きとなっています。

視点を変えつつ、現場のさまざまな証拠を集める

ゲーム自体は、現場に出向いて証拠を探し、関係者に聞き込みをし、そこで手に入れた手がかりや明らかになった事実から、何があったかの真相にたどり着く…といった手順で進んでいきます。斜め俯瞰の視点はLRボタンで4段階回転させることができ、最初の視点では見つけられない証拠を違う視点で見つけることが必要になります。
そうして、見つけた証拠を元にその場にいる関係者へ聞き込みを行うことで、手がかりと手がかりを結びつけ、事件の真相を推理します。

関連する手がかり同士を結びつけて推理

ストーリーは◎、操作感とシステムに難あり

8つの、それぞれ独立したと思われるエピソードが実は裏で結びついていて、最後にそれらの真実が明らかになるというのは推理小説好きな方ならきっとお好きなのではないかと思います。私も軽い気持ちでプレイし始めたゲームでしたが、進むにつれてもっと先を知りたいと思うようになりました。やる気のない同僚のネイトが、何故やる気がないのかという理由が明らかになったり、あと自分の良心というか立ち回りを試されるような選択肢が出てきたりと、まるで自分が本当に捜査局の一員になったような感覚を味わえます。

ただ、残念なのは、操作感が結構かったるいこと。このゲームの肝である、手がかりと手がかりを結びつける画面なのですが、Switchでプレイしていると画面の隅から隅までカーソルを動かすのが非常にめんどくさいんですよね。一応、結びつける手がかりのコマを移動させて近くにまとめるという機能もあるんですが、残念ながらその機能自体が動かしにくいのであまり活用できませんでした。多分マウスの操作ならそこまで面倒ではないと思うので、これから購入を考えている方は、できればSwitchではなくSteamでプレイした方がいいと思います。
あと、システム周りも何か謎というか。まず、セーブが任意の時点ではなく各エピソード単位でしかできないため、1つのエピソードを始めるとそのエピソードをクリアするまでやめられません。さらに、セーブデータがある状態で再度ゲームを始める時も、タイトル画面ではデフォルトで「ニューゲーム」にカーソルがある状態のため、ボタンを連打するタイプの人だとうっかり新しくゲームを始めてしまうのではないかと心配です。おまけにこれオートセーブだから、間違えちゃった、でやり直そうとしてもその時はすでにニューゲームのデータが上書きされているという…。
もう1つ言うなら、ゲームを起動するたびに流れるOPムービーが、Aボタンを長押ししないとスキップできない仕様なのもかったるかったです。

というわけで、本編自体はとても面白いゲームなのですが、かと言って他人に勧められるかというとうーんという感じでした。技術的にできないことはないと思うので、セーブスロットを増やしたり、初回の起動以外ではムービーをデフォルトでスキップしたり、他のゲームの良いところを取り入れて改良していって欲しいと願います。
あ!あとオフィスにあるコーヒーとかソファとかに特に何の役割もないところも謎でしたw

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