海と星の旅

すっかり季節が変わって、10月に入ります。

今年も残るところ、あと３ヶ月ということで、早いものです。

心地の良い秋を迎えたので、少し今年の夏を振り返ってみたいと思います。

８月にしかさんと海と星をみる旅に出てきました。

京都の丹後にある「海と星の見える丘公園」という場所へ。

当日は、レンタカーを借りて慣れないくねくね山道を運転。福井県の小浜でいくらとサーモン丼をチャージして目的地へと向かいました。

目的地の宿泊施設は山に囲まれたところにあって、夜は天体観測にもってこいの場所だと期待が高まりました。

宿泊棟の近くには露天風呂があったみたいだったけど、今回は残念なことに空いていませんでした。

おそらく宿泊客がしかさんとぼくの２人だったからでしょう。

この施設まるまるを貸し切るのだから贅沢は言えません。笑

日没まで時間があったので、海へのレンタカーを走らせ、海を見ながら黄昏ました。

日本海の穏やかな海風を感じながら、しかさんと浜辺を歩きました。

夏の暑さをしばらく忘れてしまいそうなくらい鮮やかな空が迎えてくれました。

ざわわ、ざわわ、ざわわー。

ざわわ、ざわわ、ざわわー。

そうこうしているうちに日が暮れてきたので、花火に火をつけました。

シュポッっという音を立てて燃える花火。

夕焼け空を背景に、飛び出る火の粉がなだらかな線を描いていきました。

最後にしか太郎の持ってきた線香花火に火を灯しました。

しゅぱぱぱぱぱ…。

と小さな音を立てて、細い線を描きました。

花火を終えてからは、２人を丹後の星空が待っていました。

無数に輝く星たちが鮮明に見えました。

普段はそこにあるけど、街の灯りで見えない星空がとても鮮明に。

またいつかしかさんと行きたいな。

文：しか太郎