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気がつけば息子のスプラトゥーンを全力応援していた話

 3連休が暇だ。
金曜日の夕方に友達に泊まりにきてもらったので、ことさら暇に感じてしまう。初日が祭りの後の静けさスタートて。きついって。

 はじめまして、小学一年生の男の子と二人暮らしのシンママです。
 連休に家族でお出かけしていたのも遠い昔。シンママは家の守護神なので、必然と家遊びが主体となります。諸説あります。

 ソファで横になりながら、テレビでYou Tubeを流す。ヨビノリたくみ先生の動画を流してみたりして。こんなん流してたら息子の頭が良くなりすぎちゃうかしら、なんて要らぬ心配もしてみたりして。

 そこへ息子がおもむろにスイッチをテレビ横のドックにさす。刹那、私はすべてを理解した。テレビが奪われる。
 とはいえソファから退くつもりは毛頭ない。ここはワシの場所だ。
 必然と息子の操作画面を眺める運びとなった。

 いきなりガチバトルをはじめた。思わず体をおこす。
 この前まで操作すらままならなかった青坊主が、迷いなくガチバトルを始めるにまで成長していたとは。

 ガチヤグラに登って仲間の援護をしたあと、次々と周囲をキルしていく。私も気がつけばソファから立ち上がり、この前買ったばかりのスティックバルーン(野球応援で叩くやつ)を手にしていた。

 「いーけーいけいけいけいけ〇〇、おーせーおせおせおせおせ〇〇!」息子も、まんざらでもなさそうである。
 開始早々、先人を切って敵襲渦巻く戦火の中へ!とびちる飛沫、敵のインクが頬をかすめる。すぐさま撤退し自陣に潜る。そこは仲間のアシスト、逃れる道筋は用意されているのだぁ!だぁ!

 とまぁ頭の中で実況よろしく身を乗り出していのだが、つまりは親バカである。

 「そこ!いけ!よーし1キル!いったれいったれぇい!」
荒れ狂う母を尻目に息子は冷静に試合を進める。
だが後半戦、敵の猛反撃がはじまると、ひよわな悲鳴が部屋にこだました。
「ひぃえぇ!うたれる!ひぃえ、ひぃえぇぇぇ!」

 インクのもくずと化すイカ少年。
 上気した頬でコントローラーを握る小学一年生。
 スティックバルーンを打ち鳴らすおばさん。

 なんともまぁにぎやかな昼下がりと相成りました、とさ。

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ハパ
息子がグレて「こんな家、出てってやるよババァ」と言ったあと、「何言ってもいいが大学にだけは行っておけ」と送り出し、旅立つその日に「これ持っていけ」と渡します。