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八首抄 令和5年4月号
水谷 和枝 選
友の弾くギターに合わせ歌いたり心を開き空に向かいて
藤田 直樹
蕭々として走りゆく雪原の風は帰りの道を知らない
臼井 良夫
カルテにて誕生日と知る看護師の祝ひの言葉にこころはなやぐ
斎藤 叡子
寒卵わりて小鉢にうつし見る囲いの中で終えし鶏
才藤 榮子
子にはこの親には親の思いあり飛行機雲の続く初空
高橋 美香子
原点を探すがごとくゆっくりと私はコーヒーいつもブラック
田中 春代
生煮えの葱を食べるのを叱る夫今はひとりの小さな土鍋
玉尾 サツ子
フルフルと羽根ふるわせて寒雀除雪車ゆきし道に集まる
佐藤 愛子
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