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歌集紹介

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#ほがらほがらの

    佐田毅歌集『ほがらほがらの』

佐田毅歌集『ほがらほがらの』

直球のやさしさ栗木 京子(塔)

平成二十二年七月から二十四年十月初旬までの三〇二首を収める第四歌集。東日本大震災をはじめ国内外に深刻な出来事の多かった時期であり、また作者本来の実直で正義感の強い作風のゆえもあって、日々の思いを嘆きと祈りを込めて詠んだ歌が印象に残った。

財源のなき国民の孤独死は隣の団地の二階にありぬ

液状化するゼロ地帯 亀裂には人形一体泥にまみるる

北風がわれを遅らすとほり

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