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短歌の会 覇王樹|短歌会
2024年8月10日 21:07
鎌田国寿歌集 『夢路を辿る』の世界長澤ちづ(ぷりずむ代表) 高祖母の仰ぎし桜の静けさを 探し求めて夢路を辿る歌集名となった一首。高祖母とは祖父母の祖母のこと、作者から見ると四世代遡ることになる。勿論互いに知る由もなく、されど血の繫がりは紛れもない、そんな存在の女性だ。幕末から明治の頃の女人に桜の面影を託して詠う作者は、現実を見据えて詠うよりは浪漫性豊かに事