【エッセイ(ミニ)】雨のしずく。
昼間は一日中雨でした。
しとしと…と降っているやさしい雨でした。
こういうやさしい雨が降る日は部屋の中でまったりと過ごすのもいいですよね。好きな映画、ドラマ、ライブなどの映像を見たり、しずかな雨の音を聞きながらそのまま夕方まで寝てしまう、というのも…至福の時間です。
でも実は私は雨がやんだ後、公園や通りにある植物の葉や花に残る、雨のしずくを見るのも大好きで(!)今日は傘とスマホを交互に持って緑たちを撮影しながら歩いていました(わりと忙しかった笑)。
4,5年ほど前、ある百貨店へバッグを買おうと出かけました。
その日もやさしい雨が降っていました。
バッグ専門売り場で棚にあるブランドのモノを見ていたら、スタッフの女性が私の方に来られたので気になるバッグについて説明を聞こうとすると
スタッフの方は突然、
「あっ!たいへん!」
とお店の倉庫?へ戻ると、すぐに柔らかい布を持ってきて
「ちょっとお客様、よろしいですか」
と私のバッグを布でふいてくれました。バッグについていた雨のしずくを丁寧にふき取ってくれたのですね。
「バッグは雨とか水滴には弱いのですぐにふいてあげるとバッグも長く持ちますし、喜びますよ笑」
とスタッフさん。
ありがとうございます~と私。
それから店内のバッグについて聞いたり他にも少し話をしたんですが、スタッフさんは楽しそうでした。ビジネストークというよりバッグがほんとにお好きなんだなと感じました。
『自分が好きな仕事』に巡り合って働くことは幸せですが、あの方のように
『自分が好きなモノ』に囲まれて働くことも、幸せですね。
今日はあのときに買ったバッグと出かけていました。帰宅してからはもちろん、雨のしずくはふいてあげました。
あのスタッフさんはお元気かな。
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