【エッセイ(ミニ)】小さな継続
8月になりましたね。来週は旧盆(お盆)になります。
各家庭に親族が集まってご先祖様をお迎えする旧盆。コロナ禍で昨年、その前と親族同士で集まることを自粛する動きがあったのですが、県内では今年も各家庭では小規模な集まりとなりそうです。
先週、友人とメールでやりとりしていたらやっぱり旧盆の話になって、カナダ在住の弟さんが、今年は帰国しようと計画していたけれど他の事情もあって断念したと話していました。残念ですね。来年は大丈夫かな。
結婚してカナダに住んでいる弟さん。そういえばカナダに住むキッカケになったのはファーストフード店での英会話レッスンだったそうです。
今から20年以上前、友人が大学生の頃、当時沖縄へ留学に来ていたカナダ人の学生と知り合いになり、日常会話程度の日本語を教えるからと友人も英会話を教えてもらうことになって、高校生だった友人の弟さんとその友達も一緒に学ぶことになったそう。合計4人で週に一度、ファーストフード店でおしゃべりをしながら楽しく勉強していたそうです。
けれど2か月ほどすぎて、友人は他の用事もあっていつしか勉強会には行かなくなり、弟さんの友達も行かなくなってしまったものの、弟さんはそれからも半年、2年と対面での英会話レッスンを続けて大学に合格。さらに2年後にはカナダへ留学。ついにはカナダで今の奥さんと出会って学校を卒業して結婚。カナダで仕事を見つけて現地に住んでいます。
文字にまとめると数行ですが笑、なかなかドラマしてますよね。
友人はときどき
「もしも、自分もあの時やめずにファーストフード店に行って英会話を続けていたら、カナダじゃなくても違う場所にいたのかなあ…って今もたまに思うんだよね~。違った世界があったのかね~笑。」
と話します。あ、友人は今の生活を後悔しているわけではないんです。いつもイキイキとしています(!)。
でももしかしたら…
どんな小さなことでもそれを続けていると、いくつもの人生の、いくつもの扉が見えてくるかもしれませんね。