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【コラム】やっぱり視聴者にウケないものは作らない?~令和的テレビの在り方~

BSテレ東で放送されていたドラマ「共演NG」を観ました。日テレは沖縄ではもちろんリアルタイムでは観られないので再放送を待っていたんですよね(嬉)。

 このドラマの舞台はテレビ局。25年前に恋人同士だった中井貴一さん演じる俳優・遠山英二と、鈴木京香さん演じる女優・大園瞳は破局後、共演NGとなっていたけれど時を経てドラマで共演することに。他にも共演NGの役者が集められひと騒動が起こる俳優サイドとそれをなだめながら懸命に良い作品を作ろうする制作サイドの人間模様がユニークに温かく描かれる中、やがて25年前に別れを選んだ二人にも憎まれ口を叩きあいながら当時と今の本当の想いが自然に溢れてきて…という大人のラブコメディーでした。

 主演の中井貴一さんは昨年の舞台「風博士」を観てさらにファンになり、鈴木京香さんはホントに!お芝居はもちろんその生き方にも共感しています。お二人の演技はやっぱり素晴らしかったですね。大人の事情をカッコよく背負った大人のラブストーリーで楽しく泣き笑いしました。

 

 中井貴一さんが大人のラブコメディーが描かれることは少ない…というようなことを話されていた記憶がありますが、確かにいわゆる地上波では40代後半以上の大人のラブコメディー、ラブストーリーはあまり見ません。なぜでしょう。

・画的にプレッシャーがある?

・ドラマのターゲット層は20代というスポンサーの意向?

・脚本家側が敬遠している?

などなど、素人ならではの笑、理由を考えたんですがでもシンプルに言うと

「視聴者にウケないものは作らない」

というテレビ局のポリシーを感じます。多くのデータ(おそらくほぼSNS)から総合的に判断されているのでしょう。確かにウケないものをつくるリスクは避けたいですよね。けれどこれはドラマよりむしろバラエティーに多く見られるようで、もはやリスクマネジメントなのか似たような企画ばかり見るようになりました(すみません)。

かつてのテレビ界には

「視聴者にウケるものを作る」

を率先しているという印象がありました。時代は変化していますからどちらの作り方が良い、悪いでもないのでしょう。

でも今、どこか「寂しい」はあるんですよね。とんねるずのお二人の番組が終わってからさらにそのことを実感しています。


 ワクワクの箱だったテレビ、そしてそこから作られるドラマ。やがて迎えるアフターコロナの世界で風向きが変わるのかはわかりません。それでも私はやっぱりまだまだ期待しています。


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