
【エッセイ(ミニ)】政治はとなりに
7月10日は参議院選挙でしたね。私は期日前投票に行きました。
夜になって各局の開票特番を観ながら思い出していたのは、4,5年前位?に聴いたNHKFMの「トーキングウィズ松尾堂」でのゲストの方々のお話でした。
noteでも以前に記事に書かせていただいたことがありますが
「トーキングウィズ松尾堂」はパーソナリティの松尾貴史さんと加藤紀子さんがテーマに沿ったゲストを招いてトークを繰り広げるという番組で
演出家の永井愛さんと、作家の平野啓一郎さんをゲストに迎えた回の
テーマは「演劇と小説の力で時代を切り取る」というものでした。
演劇と小説にはどんな役割があって何ができるのか。
番組では
永井さんと平野さんの各々が感じておられる現代社会についてのお話と同時に永井さんの演劇考、平野さんの小説考が聴けて深い時間となりました。
松尾さん、加藤さんもそうですが永井さんと平野さんのように
語り口が穏やかであればあるほど説得力があるんですね。
なるほど、と思ったのは
永井さんの
「現代についての演劇を書くと社会派とされる」
そして
(これは平野さんが仰ったかも?ですが)
「欧米の俳優は政治について意見を持っていて
さらにそれを口にするのはよくあることなのに
日本の俳優が政治的な意見を言うと「社会派」とされる」
というお話。
さらに平野さんの
「政治家は政治への『批判』を『クレーム』だと捉えている」
というお話でした。(ざっくり、まとめてます☆)
やはり諸外国と日本では差があるんですね。
政治家、評論家以外は
「マイクの前では政治を語るな」
というマナーがあるとするならば
それは幼稚で陳腐で滑稽ですね。
今回の参院選では元アイドルの方も当選されました。政治はもっと身近に、生活のとなりにあったことを思い出しました。
でも敷居を下げるにはもう少し工夫が必要?かな…。
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