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哲学と宗教のおはなし
極めて長いあいだ迷信のせいで血にまみれていた手から武器をとりあげたのは哲学である。宗教の妹である哲学にのみそれができた。
ヴォルテール
「寛容論」
おはなしをひとつ
部屋にシャガールの絵のポスターを貼っていた男性がいた。絵画展の宣伝用だったと思う。
西洋画ですね、好きなんですか?宗教画ですか
男性「なんだかきにいってましてね」
話すと、彼はプロテスタントだった。
ある日、彼は言った。
男性「私の為に祈ってくれませんか」
申し訳ないんですが、ワタシはカトリックのお祈りしかしらないんです
男性「それでいいんです、あなたに祈ってほしいんです」
お祈りのあとに彼をみると、声もなくはらはらと涙を流していた。
彼の家族には謝罪をした。家族の方々は「こんな縁があるなんて、大丈夫です、ありがとうございます」と言ってくれた。
数日後、彼は家族に見守られて自宅で亡くなったそう。