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「やろう」だけじゃ信頼できない

ディズニーランドに行きたいね。鬼滅の刃のおもちゃ買おうね。お揃いのコート着ようね。

子どもとの会話には希望がたくさんある。要望も含め、そればっかりと言っても過言ではない。

やりたいことの意志表示は、全然悪いことじゃない。いつかできたらいいなと思う気持ちと、実現可能性は、必ずしもいつも同じ天秤には乗っけていないし。親は「やりたいね、やろうね」と相槌を打ちまくる。

だけど、子どもは手厳しい。

「やりたいねーばっかりで、お母さん全然やってくれないじゃん」

普段のおぼつかない口調とはまったく違うシャープな口調で3歳児に言われた。まいった。

やりたいことがたくさんあるのはいい。でも、それに呼応したうえであまりにも実践しないと、信頼してもらえなくなると痛感する。言葉も、同意した事実もただの嘘になり、その人自身の信頼を失っていく。

大人なら、期待値をうまいことコントロールして相手への信頼を失わないよう自助努力できる。でも子どもにはできないし、しないし、たぶんする必要もない。
その結果、おかんは口先だけの信頼できない人になっていた。「言葉を意味通りに受け取るな!」なんて、3歳児には口が裂けても言えない。

大人同士の、あるいはビジネスの前提にある価値観を信じすぎて、わたしはしょっちゅう子どもとの関係構築やコミュニケーションを失敗する。
そして今のところ、3歳児からの信頼回復の手立ては、見つかっていない。

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