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「だんごのパフェ」の話

子どもや夫には、日常的に「大好きやで/大好きだよ」「愛してるで/愛してるよ」と言うようにしている。

“言わずとも伝わるもの”は確実に存在しているが、わたしは言葉を過信しているので、子どもには感情を言葉にして伝えることを推奨している。

(単にわたしの「気持ちを察する、汲む」能力が低いだけという説もある)

特に、ポジティブなことなら、なんぼ口に出したってかまわない、という思想も含めて。

でも、最近ちょっと飽きてきた。
2歳児も参戦するようになり、発する回数が極端に増えてきたからだ。
たった6文字しかない言葉を、ちょいちょい言いつづけるのはつらい。

それで、代わる言葉を探している。

6歳児に相談した結果、食べものがいいだろうとのこと。
「愛してるで/愛してるよ」の方は、ほぼ同じ文字数と語感の良さで「アイスクリーム」が代案になった。
何の脈絡もなくアイスクリームアイスクリームと言い合う親子は気味が悪いだろうが、迷惑をかけることでない限り、周囲の目は気にしない。

“だ”の代案は、まだ見つかっていない。
「大福もち」とか「だんごのパフェ」とか提案してみたが、6歳児に稟議が通らなかった。
「お母さん、『だんごのパフェ』って何?」という素朴かつまっとうな質問が返ってきた。

「だ」から始まる、約6文字の、6歳児でもなじみ深い、美味しい食べもの…に出会うのが先か、この試み自体に飽きるのが先か。
たぶん後者。

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