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天下一品ラーメン〜青春の味

天下一品に初めて出会ったのは、仙台の大学時代でした。

それまでは福島県にいたので、ラーメンといえばもっぱら喜多方ラーメン。スーパーでも多加水の縮れ麺が主流。
しかし、まだラーメンブームでもなかったので、外食でラーメンを食べるのは普通に中華料理屋さんでした。
ラーメン店としては、中高生の頃に「会津っぽ」(いまの幸楽苑)が出て来て、地元には「どさん子」(娘ではなく、ペリカンみたいな鳥のマークのほう)もありました。これは札幌味噌系だったのかな。

中学校の近くにあった「どさん子」には、「まずかったら料金はいただきません」と書いた紙が貼ってあり、一瞬おっと思いましたが、店内には明らかにヤクザなオッサンと、そのオッサンとお喋りしている、負けないくらい強面の店主。何か言える雰囲気ではありませんでした。
美味しくはなかったです(笑)

大学で仙台に行って、駅にぶつかる通りのアーケード、名掛丁かな? に天下一品ラーメンのお店がありました。お店の名は「こむらさき」。本来は熊本ラーメンの店名だと思うのですが、京都発祥の天下一品ラーメンを出すお店の名に使われていたのは、仙台の地で奇妙なねじれが生じていたのでしょう。

出されていたのは、「こってり」「あっさり」の二種のラーメンで、紛れもなく天一ラーメンでした。
当時はまだ、カウンターにある四角い銀色の缶に、ゆで卵がこんもり盛ってあり、食べ放題。貧乏学生にとっては有り難いサービスでした。
こってり、辛子味噌にニンニク薬味、おろしにんにくも追加して、カウンターにある「ラーメンスープ」も加えて、と、とにかくマシマシ。
天下一品はガッツリカロリーと濃度を摂取するもの、という若かりし日に培われたイメージがあります。
さすがに最近はしんどくなりました(笑)

仙台は味噌ラーメンが主流ですが、名店と言われる味よしの記憶はあまりないです。
国分町の優しい味の「支那そば屋」のほうが印象に残っていますが、まだありますかね。
いちばん行ったのは上記の「こむらさき」で、これが熊本ラーメンの店名だと知ったのは就職して上京してからでした。

東京では、水道橋駅前の天下一品にいちばんよく行ってます。今でも会社から歩ける距離ですが、今はランチに出ないスタイルなので行かなくなりました。コロナ禍でPATを導入してからは後楽園WINSにもあまり行かないですし。

次に行ったのは歌舞伎町。この両店に比べると、神楽坂店のはあまり天下一品感がないかも。
店構えの雰囲気? 客層? いずれにせよ、店舗によって味が違うのは、天下一品でも「一蘭」でも、言われていることですね。

コロナ禍で、自炊しつつUber Eatsを利用するようになってから、何度か試しましたが、店舗の持ち帰りも含め、お店以外での天下一品は、どうにも濃度が足りないと感じます。
指定された分量の水を真面目に加えると、天下一品ではないサラサラスープになってしまうので、ほぼストレートで使ってようやく満足いく濃度、という感じ。

公式ですらその再現度(?)なので、カップ麺などではさすがに難しいと思うのですが、今回のキンレイは、その中ではかなりいい線行ってると思います。

天下一品は、チャーハンと餃子のセットが魅力的だったりするので、その辺もあわせて楽しみたい、と考えると、むしろ自家製餃子を作る気になったときに、キンレイを買ってくる、というのがベストな気がします。

そして餃子というのもまた、お店、取り寄せ、冷凍食品、惣菜、自家製と色々選択肢があり、未だ自身のベストに出会えていない奥深いメニューです。
これについても、今後考察していきたいと思います。

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