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ブリ丼〜必要にして十分な食卓

自炊を始めた頃は、買ってきたものを使わずにはいられない性分で、つい作り過ぎたりしていました。
いまは常備菜にまわしたり、とっておけるものは翌日以降にしたり、と調整がきくようになってきました。さすがに自制と分別はつけないといけない年齢ですから。

直前に酒でやらかして全て(財布とかキャッシュカードとか眼鏡とか)を失っているので、自重モードです。

幸い、ビールはノンアルビールで楽しめるタチなので、連休に入る前の晩、家飲み的な食材を買い込んで帰宅。
その日は飯を食っている暇がなく仕事していたので、夜遅めにその日最初の食事でした。

フライヤー活躍。オールフリーはロング缶

冷蔵庫にあった豚バラと小松菜はこの日食べてしまわねば、という食材。
フライヤーを使いたくて、この日はタコとオクラを唐揚げに。蕎麦の汁はスープカレーです。
お酒はやめておこう、ただ飲みたいメニューではあったので、オールフリーをいつもの350缶からロング缶にしています。もう一本あっても良かった。

で、最初の話題に戻るのですが、この日はブリの刺身、サクのままのパックが安かったので、それも買っていました。
ただ、この日は満腹度合いからしても、眠気の度合いからしても、とてもこのあとブリの刺身もブリしゃぶも食べる感じではなかったので、キッチンペーパーとラップにくるんで、翌日の自分に託しました。

前日の仕込みとしては、茗荷を漬けておいたくらい。晩にいただこうか、と思ったら結局寝てしまったというのが正しいです。

[茗荷の酢漬け]
・茗荷(3個入りパック)、塩、酢、鷹の爪、味の素

☆茗荷は半分にカット。重さを量り、だいたい3%の塩を加えて、ポリ袋で軽く揉み込んで、口を縛って冷蔵庫に放置。

☆晩ごはんを食べている間くらい放置したら、鷹の爪適宜、酢は大さじ1程度、味の素を好みで加えて、またポリ袋の口を縛って置いておきます。

翌朝、ご飯一合を炊き始め、その間に汁と副菜を用意します。

[ブリの漬け丼]
・ブリ刺身用のサク(たしか130グラムくらい)、にんにく、醤油、酒、みりん、胡麻、葱、海苔

☆漬けダレを用意。醤油:酒:みりん=1:1:1。今回は各大さじ1。にんにくをすりおろし、小さじ1くらい加えます。にんにくの香りも乗るので、アルコールは煮きりませんでした。
白ごまを擦って加えます。大さじ1くらい。風味も乗り、味の絡みもよくなります。

☆ブリは今回は薄めに切り付けました。漬けダレに投入。あまり長時間漬けなくてOK。15分くらいで良いでしょう。

☆ご飯が炊けたら、半合強を「すしのこ」で酢飯に。酢飯には白葱のみじん切りと、胡麻、それと焼き海苔を炙ってから握り込んでもみ海苔にし、それらをまぶします。
和の香りと食感を酢飯の方に加えてあげるイメージ。

☆丼に酢飯を平たく盛り、漬けておいたブリを並べます。漬け汁は少しかけても良いですが、ほどほどにしておくのが無難。味は薄いぶんには後から足せますが、濃すぎてしまってからはリカバーが難しいので。
追い胡麻を振って、青ネギを散らし、黄身を落として完成♪

[ピーマンの味噌汁]
・ピーマン(2個)、きのこミックス、胡麻、味噌、出汁の素

☆ピーマンは輪切り方向に切ります。3ミリ幅くらい? きのこは数種類炒めたものを常備してあります。
お椀一杯分の水にほんだしを加えて沸かします。

☆お湯が沸いたら、ピーマンときのこを加えて、3 分くらい茹でたらOK。火を止めてから味噌を加えます。
再加熱して軽く沸いたら、いただき時です。たっぷりめのすり胡麻を加えると相性が良いです。

しらすおろしは大根をおろすだけなのでレシピは割愛します。

ブリ丼は味の塩梅がとてもうまくいって、一気に掻っ込んでしまいたくなる美味しさでした。
和の味付けは迷ったら1:1:1ですね。

私はにんにく大好きなので、こういうときのファーストチョイスはにんにくですが、巷の多くのレシピは生姜のほうが多いですよね。そのへんはお好みで。

茗荷も即席漬けでパッといただくより、結果的ひと晩漬けておく形になったのは良かったです。味が入って、より漬物感が出ました。

ピーマンを味噌汁にしたことは、実はあまりないんですが、今回のバランス的には別副菜を用意するより、汁の具にするのが良いと思いました。
で、ネットで「ピーマン 味噌汁」と検索したら、マルコメさんのHPにレシピがあったので、試してみました。
胡麻とピーマン合いますね! 自分はどうしても煮すぎ焼きすぎな傾向なのですが、煮すぎないでピーマンよ食感を残すのがポイント。

メインと汁物、副菜があってお漬物、と必要十分な朝食メニューとなりました。

食器類の話をすると、今回の丼は、パックそのまま、とかではなく、ちゃんと食器を使う習慣のきっかけを与えてくれた、自炊生活を始めた頃にユイちゃんから贈られた食器のひとつ。
カフェオレを飲む湯呑みと、九谷焼の箸置きは、いまもたまにお邪魔するクラブのママさんからいただいたもの。
茗荷を入れた小皿は、新宿の飲み仲間だった(コロナ以降はなかなか会えていない)ササキ先輩からいただいたもの。

お椀、小鉢、箸は、皆さんからいただいた食器類に触発されて、自分でも好みのものを求めるようになって、ラインナップに加わったもの。

食器類も、必要にして十分。

生命を維持するのに不可欠な、食事という行為を通じて、周囲に生かされているな〜、としみじみ感じる(ほどでもなく、うまいうまいと夢中で完食するわけですが)朝食でした。

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