【転院日】
転院が11月7日に決まった。
やっとこの病院から抜け出せると思ったら嬉しかった。
しかし、11月に入ると人数が減り、1週間は夜勤が地獄になると予想。
我慢だ。
移動する子達は、顔を出して「元気で頑張ってね!」と挨拶に来た。
嬉しい反面、悲しさもあった。
どうせなら転院まで待ってほしかった。
11月に入ると昼も夜もカツカツだったが嬉しいこともあった。
今まで夜勤に入ってなかった1年目のナースが研修という形で入ってきたのである。
と言う事で、実質人数的には変わらなかった。
ナース達がやっていけないと文句を言ったようだった。
何はともあれ1年目の子達は、救いの天使だった。
その中でも福島から上京してナースになった「かのちゃん」は明るくていつも笑顔。
「今夜、夜勤デビューしました。辛かったら何時でも呼んでくださいねー」と言ってくれた。
この言葉だけで安心する。2年目3年目と・・・・ずっと変わらず今のままでいて欲しいと願った。
かたや2人の時もあり、早くすることだけ考えているナースと当たると大変だった。
天国と地獄は隣り合わせだと感じた。
つづく