【2階病棟は・・・】
希望した回復期ではなかった。
あんなに待たされたのに地域包括ケア病棟に入れられた。
地域包括ケア病棟は、リハビリ時間が急性期と同じで少ない。
僕は、回復期でリハビリを頑張って、12月中には自宅復帰したいと考えていた。
それが1週間の隔離部屋で部屋から出られず、リハビリ時間も取れずジレンマの連続だった。
それでも現状を受け入れ出来ることをやっていこうと思った。
まず、回復期に移して欲しい旨を伝えた。それから自宅で使用している電動車椅子を持ち込めないか伺った。
電動車椅子は、即日OKが出てヘルパーさんに自宅から届けてもらった。
隔離部屋でもリハビリをしてもらえる事がわかり救いだった。
と言っても担当のPTの女性は、初めはすごく良かったのだが体調不良などでなかなかリハビリをやってもらえない事が多々あった。
その代わりに入ってくれたOTさんは、僕の自宅で生活していた時の様子を聞いてくれ、退院後にまた仕事ができるようにトレーニングしてくれた。
ベッドから車椅子に移乗する際も、ヘルパーさんが家で行っているやり方で移乗してくれありがたかった。
移乗については、リハスタッフ個人個人でやり方が違うので最初は戸惑った。
やり方を強要するわけにはいかず、郷に入れば郷に従えを通した。
移乗のやり方は、こんなにもあるのかと勉強になった。
しかし、ズボンのベルト部分を持たれると、おむつが上がったり、また違ったやり方では、おむつが横ずれするなど、やられる方は不快だと感じることが多かった。
正面から抱えてもらった方が食い込みもズレもないので、僕的には自宅でのやり方が手間がなく早くて楽だった。
地域包括ケア病棟は、お昼に食堂・デイルームにお年寄りを集めて皆で昼食を取り、その後にレクリエーションをしながらリハビリをしているようだ。デイサービスと同じかなと感じた。
この毎日の催しのおかげで、昼食後から2時過ぎまで暇だった。
つづく