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【社会生活を取り戻すのは大変だ】
退院して通常の生活に戻るのは大変だった。
病院でリハビリをしてたとはいえ、全ての部位をメンテナンスしてた訳ではないので帰ってきて、今までできてたことが、できづらくなっている箇所があった。
肘が曲がらなくなっていたのである。
歯を磨くときに台に肘を載せて電動歯ブラシで磨いていたのだが、肘が曲がらず歯ブラシを持てても、口まで運ぶことができなくなっていた。
使わないとできなくなるんだなと思った。
帰ってきたら帰ってきたで、生活に必要なリハビリをしないといけない。
楽をしてはダメということだ。
仕事も休職から復帰するには、産業医面談をして大丈夫のお墨付きをもらわないとならなかった。
3月1日の復職前の29日に産業医面談だった。
リモートで行われ、直属の上司と産業医、それに人事の方の4人で行われた。
仕事復帰にあたって、身体の不安やどんなことでも気になる事を話してくださいと言われた。
退院後、1週間で自宅も変わり環境変化にも馴染めていないが、突き進まなければならないと思う気持ちが強く、面談では「大丈夫です。」を貫いた。
正直なところ、車いすに長時間座っているのが結構辛かった。
それでも身体は自然と環境に慣れていった。
いつもの僕のパターンだ。
話を戻すと、面談ではメンタルの病気ではないので、とりあえず様子を見ながら働いてくださいと言われた。
2週間後にもう一度、産業医面談が開かれ最終判断になるとの事だった。
3月1日、仕事に復帰するがシステムがあれやこれや変わっており、浦島太郎状態に。
半年のブランクは大きかった。
教育やらなんかも溜まっていて大変だった。
仕事もそうだが生活のリズムに乗るまでに、かなりの時間を要すると感じた。
つづく