【便との闘い】
入院中に1番苦労したのは、うんち!
うんちが出ない。これは、退院まで続く。
日常的に、毎日決まった時間に出していただけに本当に辛かった。
食事も水分もちゃんと取ってるし、苦手な牛乳も飲んだけど出ない。
出ないと言うよりも出せないが正解かもしれない。
食べるからお腹が苦しい。便意はあるけど出せない。
最大の理由は、おむつだ。
ベッド、おむつ、おしりが重なり圧迫して出せない。
おむつは漏れないように、マジックテープで締め付けてるので余計に圧迫される。
腹圧を上手くかけられないから余計に出づらいのだ。
便意があり、肛門まで来ているのだが、お戻りになられる。
お戻りになり、頑固に居座る。こんな感じだ。
入院中は、トイレを管理する手書きの票があって、おむつを変えた時に便や尿が出てるか出てないか記入される。
その票を見て、「何日も出てないね〜」とナースに言われる。
僕の場合、2日出ないと苦しくなる。そして、食事も食べたくなくなった。
苦しさから解放すべく、寝る前に下剤を飲まされる。
ピコと言う薬で、液状の甘い薬だ。
「何滴にする?」と聞かれ、飲んだことがないので分からないと言うと、「じゃ~10滴にしようか」と言われ、口を開けてるうちに垂らされる。
とても甘い。その後、お茶を流し込む。
翌朝、朝食を食べた後ぐらいからお腹が痛くなってきたが、なかなか便が出ない。
陰洗の時間になってもお腹が痛いだけ。肛門まで来ているのに、カチコチうんちで栓がされて出ない。
完全な糞詰まりである。
「浣腸をするからね〜」と言われ、やりたくないがお腹が痛いのでお願いします。と言うしかなかった。
「便が固くて薬液がなかなか入っていかないな〜」と言っていた。その時、何かお尻からお腹に入ってきた。何とも言えない感覚で、怖さもあった。
「薬が回るまで5分待ってね〜」と言われた。
ますますお腹が痛くなる。
苦しい・・・
栓が抜けない・・・
30分ぐらい格闘し、やっと出た。疲れもどっと出た。
でもまだスッキリしないというと摘便するねと言われ、肛門から直腸に指を入れ、便を掻き出された。
「うーぐるじーイテエー」と絶叫した。
苦い初体験だった。
おかげで切痔も発生した。
この後も摘便を3回ぐらい経験したが、苦しさのあまりその後、拒否った。
浣腸をすると1回では、なかなかスッキリせず昼食を食べた後ぐらいに便意を催す。
お腹がゆるくなると、食べたら出るところてん状態になる。
座位の状態でも、お腹が緩いのでおむつにも出せるようになる。
おむつに出せたのは良いが気持ちが悪い。
誰か呼びたいが座位の場合、ナースコールが押せない・・・
この頃から市川さんに、ナースコールを押して欲しいと頼むようになった。
つづく
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