【せっかく回復期に来たのだが・・・】

1番の目的は、自宅に帰宅した際に、今まで通りヘルパーさん達に支えられながら独りで暮らしていけるようになることだ。

それには、おむつも取らなくてはいけない。

トイレで用を足すこともできないといけない。

回復期病棟に移ればリハビリスタッフが沢山いて、トイレに行けると思っていたが、浅はかだった。

スタッフは沢山いるが、患者も沢山いるわけで、自分だけと言うわけにはいかない現実があった。

そもそも、患者の大半がトイレに行く時間帯は、食後に行きたくなる訳で、その時間帯に手間のかかる僕が行ける訳がないのだ。

自宅のように抱えてトイレに行かなくても、何とかならないかな?と考えて思い出した。

患者会の総会に出席した時に、会員の女性がトイレで使用する為に、リフトを持参していた。初めて見るリフトで目から鱗だった。

そのリフトは、かーるくん。


これなら病室で使えるかも?と思い、販売元の有限会社 早川テクノエイド研究所に連絡した。
遠いので病院に近いペアレントという会社を紹介してもらった。

ペアレントに連絡すると、デモ機をお試しで貸してもらえる事になった。

病棟の師長さんもリハビリ長にも了解を得て入れて貰えることができた。

搬入当日、業者の方からナースやリハビリスタッフに使い方をレクチャーしてもらった。
僕も使い方を覚えた。

結論から言うと個人的には使えるけど病院では使えなかった。
使いづらかったの方が適切な表現かもしれない。

と言うのもベッド下のフレームで、かーるくんの足が入らず、ベッドからの移乗にかーるくんは使えなかった。

車椅子からベッドやトイレの移乗では使いやすいが、病院のベッドから車椅子の移乗は使えなかった。

しかし、介護用ベッドで下のフレームのないタイプなら使えると思った。
(※退院後の自宅ではベッドからの移乗で使っている)

上手くいかないものだ。

でも自宅では使える可能性があり、決して無駄ではなかった。

つづく

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