忙しい朝の交通ルール ②

 朝、駅までの通勤道路は大方狭い。バス通りですら離合にすったもんだするくらい。だからバスに鉢合わせると、遅刻覚悟の賭けになる。
 どういうつもりで時刻表を設定しているのか知らないが、何故か似たような場所で、バス同士が離合の憂き目に遭う。道の譲り合い。美しい行為のように思える一方、周りの車、バイク、自転車にとっては大迷惑。バスの前にいた車は遠の昔に行き去って道はガラ空きなのに、バスの後ろだけが大渋滞。バスのリアバンパーには【すり抜け危険】の表示がされ、自転車等への注意喚起がされているが、その前に時刻表の見直しを図るべきではないのかと、本気で思っている。すり抜けの必要がない対策、そこまでの心遣いを求めるのは野暮というものだろうか…。
 駅までの道は大方住宅街で、小学生の通学路にもなっている。派手なウインドブレイカーで揃えた、地域の見守り隊も大活躍。頭が下がる。
 一方、歩行者用グリーンベルトを横並びで歩いたり、走ったり、ふざけて押し合いへし合いしている児童の指導は誰がしてくれるのだろう…と思う。この地域だけに限るのかも知れないが、見ている限り、見守り隊の人々がしているのは横断歩道の安全確認のみ。児童の動きには割と無沈着だ。学校の方で指導があるのだとしても、効果は無いに等しい。同じ道をもう5年以上同じ時間帯に通っているが、児童は入れ替わっているはずなのに、通学マナーは守られていない。
 住宅街から出てきた車にムッとすることもある。通学中の児童、見守り隊などに知り合いがいるのだろう。道が詰まっているのに平気で減速し、彼方の誰かに手を振っている。後ろからでも車内の様子はちゃんと見えているのだ。思わず舌打ちしたくなる。(しないけど口元は歪む。)
 ある時、自転車の後ろに子どもを積んだ母親に暴言を吐かれた。何かが気に障ったのだろうが、驚きが先立って、何に怒られたのか気付けなかった。通勤途中にある保育施設に子どもを送っていく姿を何度も目にしているので、本人も出勤を控え、忙しいのだろうと思う。しかし、人に暴言を吐くからといって、彼女の交通マナーがとても良いわけではない。離合困難な狭い道を、平気な顔で右側通行している。車道を平気で横切る。一時停止して車が掃けるのを待っている車両の前を斜めに追い抜いていく、etc…etc…etc…。危ないのはお前だ!
 そして彼女は仮にも親である。自転車の後ろに乗せられている息子は、母の暴言をどう思っているのだろう。是非インタビューしたい。親も親なら子も子…でなければ良いのだけれど…。家でも暴言が普通なら、特に違和感はないのかも知れないな…。

 

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