マガジン

  • 平凡非凡の狭間にて

    平凡な日々の中で、時折ほんのちょっと顔を出す非凡な刺激が、人生を面白くする。それに生かされ、今がある。そんな見逃しがちな命の糧について綴りました。

  • 求職リアル‼ 2

    終わらない職探しの日々、第2弾。 十ヶ月を経て再開。

  • 求職リアル‼

    人生何度目かの求職活動。 生活の大半を占める仕事という、生きて行くための居場所探しは、社会に出て働くという現実の難しさと厳しさをまざまざと見せつける。 働くことは生きることなのか、生きることが働くことなのか。 すったもんだの現在進行を、リアルに綴ります。

  • 出戻り小学生

    根っからの学校嫌いが大人になって、まさかの学校で働くことに…。 現場における謎と不思議、笑いと感動に溢れた日々の記録。 今でも、戻れるのなら戻りたい…。

  • コロナ日記

    コロナになりました。今更…。 基本健康体も流行に乗った、コロナ生活の記録。

最近の記事

ばあちゃんのネメシア

 去年の9月に買ったネメシアが、玄関先の植木鉢で全盛期だ。  花を選んだのは母である。  9月はわんこ長男の誕生日があり、祖母の命日がある。中四日なので、ふたり分の花を、お金を渡して母に頼んだ。  8月の祖母の誕生日にも花を買ってきてもらったが、それは最終ベランダに置かれ、今はもう天寿を全うしている。切り花やアレンジは、あと、処分するしかなくなるので、なるべく寄せ植えしてもらうのだ。行きつけの花屋さんは外花が豊富で、店主とは私より母の方がなじみだから、可能であれば母に頼む。

    • どん底の中の光

       突如仕事から離れて、人と関わる機会をほぼ失ってから、そろそろ3ヶ月が経つ。  寂しさに向き合うよりも、殻に閉じこもる方が楽だったから、それほど苦にはならなかったが、関わって楽しい人との出会いがあり、そこからも遠ざかってしまったのは事実だったから、孤独でないといえば噓になった。  転職すれば、前職で出会った人たちとの繋がりは、大方途絶える。気にはなっても、それぞれ道が分かれてしまったことを、そこかしこで感じるようになるから尚更、連絡はしづらくなる。ほぼ100パーセントの確率で

      • 脳みそが喜ぶことをしよう

        と書いて、ちゃんと出来ないまま、他のことばかりしていた。  気になることが多すぎて、しかし無駄に悩んでばかりのしんどい時間は決して減らなくて、自分がこれからどうなっていくのか、不安でしかない。  脳みそが喜ぶことをいっぱいやって、“今”という時間を大切に出来ていない自分に気付き、毎回自己嫌悪に陥る。物事を順調に前進させるスキルが、私にはない。常に真っ暗い水の中を泳いでいるようで、時々溺れそうになって、息が出来なくなる。それを繰り返す人生は、いつ終わるのだろう。 ◎文章を書く

        • アンという名の少女

           モンゴメリの『赤毛のアン』を、題名以外、内容をほぼ知らなくて、NHKで放送されていた海外ドラマに興味を持って見始めたらハマった。  シーズン1が、先が気になる状態で終わって愕然としたが、続きが無いものは無いので一旦すっぱり諦めたら、半年くらい経ってシーズン2、シーズン3と続けて放送されたので、寝室のレコーダーに録画した。そしてそのまま放置していた。  観だしたら先が気になって他のことが手に付かなくなる。自分という人間を知っていたのと、他に処理しなければいけないことが山のよう

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        • 平凡非凡の狭間にて
          114本
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        記事

          買い取り業者騙され生活

           まだ使えるが、一部破損したことで辛気臭くなり、誕生日に妹から新しい物をもらったのを機に、処分を決意した家電製品。丁度その週末に、一緒に表へ出しておけば無料の回収業者が引き取ってくれる…と書かれたチラシが入っていた。そうしようと考えていた矢先、新聞広告に専門の買い取り業者の広告が入った。  週末まで玄関先に置いておくのは邪魔だと思っていたので、いくらかお金になるなら来てもらおうかと考えたが、何時頃からそうなったのか記憶も疎らな電話嫌い。かけるのが面倒でどうしようかと迷っていた

          買い取り業者騙され生活

          情報の宝庫

           近所に図書館はあっても、本屋がないので、遠出をしたときに、大きな本屋に立ち寄る。いつも用事を済ませた後に寄るので、結構くたくたで、映画のDVDコーナーと絵本を軽~くチェックし、いつも読む雑誌を立ち読みし、新刊本の平置きから読みたい本をピックアップしたら帰るのだが、この日は用事の前に立ち寄ったので、体力が有り余っていた。  無駄にうろうろしてしまう。  図書館は好きだが、新しい本より古い本の方が圧倒的に多い。雑誌コーナーには新しい情報が随時配置されているが、自分が読みたい雑誌

          情報の宝庫

          眼鏡ケース行方不明事件

           眼鏡ケースを失くした。多分映画館で。映画に行ってから無いので、失くしたのはそこ以外考えられない。カバンから出した記憶はないのだが、前にも映画館に忘れたことがあるので、同じことをした可能性がある。その時はすぐに気づいて、清掃スタッフに問い合わせてもらったらすぐに見つかった。その時忘れたケースと同じものを、今回はついに失くしたようだ。  実はつい数日前、その眼鏡ケースを失くした。と思っていた。それも別の映画館で。いつも行く映画館で、以前忘れて見つけてもらった映画館だ。失くした。

          眼鏡ケース行方不明事件

          マスク二重…あわや窒息?

           使い捨てマスクを洗って使っている。一度きりで捨てるには資源を無駄にしているように思え、しかし一度使ったものを何日も使い続けることには抵抗があるので、使うたびに洗う。こんなことをしてもあまり意味はないらしいが、今、外へ出るためにマスクを着けるのは犬の散歩くらい。日によっては散歩先で人に会うことも無いから、私の中ではほぼ危機感がない。  ものによっては、使い捨てマスクのサイズが私には大きすぎる。人にもらったものもあるので、勿体無いから使うのだが、一番しっくりくるのは100円ショ

          マスク二重…あわや窒息?

          占いに行った part2 ②

           私は今日、良心の欠片もないインチキ占い師のために、貴重な三千五百円をドブに捨てた。お金を捨てて、得たのは呪いの言葉だけだ。天職を繰り返し失うのも、仕事が見つかっても上手くいかないのも、悪い予言でしかない。千円の予定で診てもらえたのは、仕事が今後どうなるか…ではなく、〝現状の運は悪くない〟の一言だけだし、三千五百円にプランを上げてわかったのは、〝仕事が見つかるかどうか〟の一点だけだ。ぼったくりって、こういうことを言うのだろう。良い勉強になった。もう二度と行かない。  しかし腹

          占いに行った part2 ②

          占いに行った part2 ①

           どうにもこうにも予定が狂っている。感染症の影響だけでなく、人生の予定が…。先読み出来ていたようなものですら思いもかけず暗礁に乗り上げることが続き、自分でもどうしたら良いのか、どう動けば正しいのか、よくわからなくなっている。  前回、思い切って飛び込んだ占いの館は、私を大いに助けてくれた。何かあったらまた診てもらえば良い…と思っていたが、その機会を持てない状況になってしまった。これは感染症の影響だが、今現在、不安しかないので困っている。  毎日ネットで何らかの占いを探し、ホッ

          占いに行った part2 ①

          問題だらけなのに…

           楽しみにしていた舞台の、関係者に新型コロナ陽性者が出たとかで、観劇の予定がつぶれた。初日が延期されているのは知っていたが、私の観劇予定日の一週間前に、二週遅れで初日の幕が開くはずだった。それが更に延長されたのだ。  現在、こんな二週にいっぺん程度の外出ぐらいしか楽しみがない。仕事から離れて、犬の散歩以外は自宅に引きこもっているので、視野が今まで以上に狭まっている。頭から離れない不安と悩みに頭のてっぺんから爪先まで支配されてそろそろ一ヶ月半。細やかな楽しみだったスポーツイベン

          問題だらけなのに…

          精神科医って…

           人生の予定に反して、心療内科を受診する…という経験をした。  精神科医という職業の人と、初めて会う。受診後、想像していたのとまるで違う、何だか…いつも薬を処方してもらうだけのために行く、皮膚科みたいだと思った。  私の知っている精神科医とは、洋画に出てくるような感じだ。患者をカウンセリングし、心に寄り添って話を聞き、専門的知識を駆使して助言する…そんな雰囲気。しかし現実のそれは、私が通っている皮膚科と大して変わらない。症状を聞き、ひたすらパソコンに打ち込む。キーボードとモニ

          精神科医って…

          無駄ではないか?ガン検診

           市の無料検診の締め切りが近付いている。前回、年度中なら無料で受けられると思って行ったら、誕生日が僅かに過ぎているせいで検診対象年齢ではないとされ、あちこち走り回って面倒な手続きをしなければ受けることが出来なかった。今回はその二の舞にならないように…と、時間が出来たのを機に受診しておこうと思った。  毎回検診を受けている近くの病院に、改めて診察について問い合わせる。何度か受診しているが毎回診療曜日が変わっており、行ったものの、電話対応した職員が間違った曜日をこちらに伝えていた

          無駄ではないか?ガン検診

          五分前ルール、いつから?

           もう何年も利用している施設で、とても気分の悪いことがあった。  利用終了時間を前に、片付けをしていると、男性の年配職員が飛び込んでくるなり言い放った。 「五分前なんで、早く出てください。次の方、待ってるんで!」  着替えは済んでおり、荷物をカバンに詰め終わる寸前だったため、10秒あれば出られたが、その強い語気に、一気に頭に血が上った。 「ここ…九時(私の利用終了時刻)までですよね?五分前なんて聞いてませんけど?」  反論に対し、同じ語調で男は言った。 「五分前ってなってるは

          五分前ルール、いつから?

          意地悪な医者は役立たず

           至急、診断書を要し、専門医でなく、近所の掛かりつけの内科でも良いので…と促され、言われるままに近所の内科に行った。基本、内科を受診することはほぼなく、この病院へ行くのも十年来だ。案の定、カルテは残っておらず、診察券も紛失したか処分したかで手元にはないので、再発行してもらう。待合室には4、5人しかいないのに、診療時間30分前から受付したにも関わらず、診察してもらうまで一時間半待った。  一行目のくだりを説明したうえで、症状を話すと、遮られるように即答される。 「それうちちゃう

          意地悪な医者は役立たず

          奇跡の子 ③

           こういうことって少なくない気がする。大丈夫…と思ったのは、旅立つ前に一旦元気になることが珍しくない世の常だ。東京に戻ったと聞いて、本当に大丈夫かな…と心配したのが、現実になった。  僅か3日のうちに大阪から東京、長野から東京、そして再び大阪へ…。妹の夫は他人だが、流石に身体を心配する。新幹線の中で、我が母から労いのLINEを受けた妹の夫が泣いていたと、妹から聞いた。彼にとっては良き父であり、愛すべき父だったのだろう。我が家とはまるで違うが、それが本来の幸せな家族の形でなけれ

          奇跡の子 ③