1月8日
月末に受けた面接の結果が届いた。久々に【不採用】という文字を目にする。久々なのは、ずっと【採用】だったからではなく、ずっと働きたい仕事に応募する機会がなかったからだ。
面接に嫌な感じはしなかった。十ヶ月未満の短期だし、望んでいる正社員の道ではなかったが、期間が限られていても自分の身になると信じ、したいと思えた仕事だった。
〝面接〟というより、〝雑談〟といった風情で、リラックスできたが、あまり興味を持たれた印象はなく、話が弾まない実感はあった。経歴や人柄は褒められたが、どこか本当ではない気がしたのも事実だ。過去に受けた面接でされた質問と、同じことを聞かれたが、結局、私の答えが正解だったのかどうかはわからない。どちらも落ちたので、不正解だったのかも知れないが、ではどう答えれば正解だったのか、正直わからない。一人の採用枠で、私を含めたその他数名は落とされたのだ。むしろ採用された一人がどんな人だったのかの方が気になる。知る術がないので、まだまだ就業の道は遠いのかも知れない。
反省を・・・どのようにするべきなのか迷う。採用であれば、事前に電話があると言われていたが、結果が出るまでの期限として書かれていた〝一週間〟はとっくに過ぎていた。年末年始を挟んだせいか、結果が出るまできっかり二週間で、その間、電話がなかった時点で、合格でないことは想像していたが、自分にとって都合の良い未来を想像しながら待つ方が、余程楽だった。届いた封書が、履歴書と職務経歴書の返却であることに、開く前に気付かずにはいられない。
【不採用となりました】という言葉を含めた短い一文で一刀両断されたA4紙を見た途端、自らの書類共々破り捨てた。
今年、今までこじれていたことが嘘のようにすっきりと片付き、良い年を過ごせるらしい我が運勢なのだが、その兆候は未だ見えない。コロナ感染者も過去最高を記録し、一体この先、この世はどうなるのだろうと思う。
この冬一番の寒波に震え、家で過ごすことに慣れてしまった私は、望んでもいないのに引きこもり生活だ。
人生に、無駄な経験は一つもないと信じているけれど、こんな毎日がいつ変わるのだろう。先の見えない不安を無視しろというのは無茶な話である。
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