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新商品が売れる秘訣は「最初の3日間」にあったという話

こんにちは。ハンクラ事務局です。
この記事では、チェーンオペレーションを実行されている企業において、売上や利益の最大化に日々尽力されている皆さまにむけてお役立ち情報をお届けしています。

今回は『新商品が売れる秘訣は「最初の3日間」にあった』という話をしたいと思います。

突然ですが、

「早く商品を並べれば、それだけ長い期間お客さまの目にとまる」
(たしかにそれはそうだ)
「ということは、それだけ売れるチャンスも増えるのでは?」
(なるほど、じゃあ実際に実験して確かめてみよう)

私たちは、そんな仮説を頼りに、小売業のお客さまとメーカーのお客さまのご協力のもと、ある実験を実施することにしました(ご協力いただいた皆さま本当にありがとうございました)。
実は、今回の「最初の3日間に秘訣あり」という発見は、この実験の結果を分析していくうち導き出されたものなのです。

私たちが提供しているハンクラというプロダクトを使って行った実験は以下の通りです。

【概要】
本部が店舗に対して陳列の指示を出し、店舗が指示通りの陳列を実現するためにかかった時間(以下、リードタイム)を精緻に計測して見える化する。
そして、陳列が「早い店舗グループ」と「遅い店舗グループ」の2つに分けて、それぞれのグループのPOSデータを比較した。

【詳細】
・対象の商品は飲料の新商品2種類を選定。対象店舗数は45店舗。
・ハンクラを使って各店舗に陳列指示を配信→棚の画像を回収→指示通りに陳列されているかを機械的に判定→リードタイムを見える化。
・全45店舗のリードタイムの平均値を基準にして、上位23店舗と下位22店舗2つのグループに分けた。
・POSデータに店格補正のための調整値をかけたうえで1店舗あたりの販売点数累計を計算して比較した。

結果、「早い店舗グループ」が約10%の差をつけて勝ちました。
下図の青い線グラフが「早い店舗グループ」を指しています。

もちろん、この結果はひとつの傾向であり、これをもってすべての商品陳列施策に当てはまるものではありませんが、小売業のお客さまも、メーカーのお客さまも大変興味を持ってくださいました。実際にいただたコメントをご紹介します。

「やっぱりね、という感じ。これまで感覚的に捉えていたことが数字で裏付けされたのでとてもスッキリした気分」
「今ままで見えなかったリードタイムが見える化できると、いろいろな発見がありそうで面白い」
「これを機に遅い店舗グループに対しては個別の対応策を考えたい」 など

そして、このグラフを眺めていて、さらに私たちはあることに気が付きます。


それは「前半についた差を後半で巻き返すことは難しい」ということです。

つまりPOSの立ち上がりの命運は、スタートダッシュを成功させることにかかっているということ。

では、このスタートダッシュというのは、陳列指示から具体的には何日までの期間を指すのでしょうか?より詳細に分析してみました。

そう、その結果が「最初の3日間」だったということです。

  1. 早く陳列することは、売上の向上にプラスに働く可能性が高い。

  2. 陳列指示を出してから最初の3日間のPOS動向をしっかりと追いかけることが重要

この2つの気づきを得られたことは、今回の実験でのとても大きな成果となりました。

私たちはハンクラというリードタイムや店頭実現率を可視化できるプロダクトを駆使しながら日々お客さまの課題に向き合っています。
そこで得られた知見や気づきをこのようなかたちで発信していきたいなと思っています。

次の記事でお会いできることを楽しみにしております!最後までご覧いただき誠にありがとうございました!



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