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マン島TTレースが始まりました!!
ハンサードの本社があるマン島で年に一度の最大イベント、世界一危険なバイクレースである “マン島TTレース” が昨日29日より始まりました。
マン島TTレースについては、ホンダの創業者である本田宗一郎さんが優勝を目指した話が日本でも知られていますが、どのようにレースが開催されているかなどはあまり知られていないようですので、今回はレースについて紹介していきます。
1. スケジュール
以下のスケジュールで行われます。
予選
5月29日(日)〜6月3日(金) の6日間
本戦
6月4日(土)、6日(月)、8日(水)、10日(金)の4日間
詳細は、運営の公式サイトをご確認ください。
https://www.iomttraces.com/racing/page/tt-2022-schedule/
2. レースの種類
今年は5種類のレースが開催されます。
(1) SUPERBIKE
大型バイクを使用したレースです。
A. バイクの種類
以下の市販モデルのバイクを使用します。
750~1000cc 4ストローク4気筒
750~1000cc 4ストローク3気筒
850~1200cc 4ストローク2気筒
B. メーカー
BMW, Ducati, Honda, Kawasaki, Suter, Suzuki, Yamahaの7社です
C. 改造の可否
外観は市販モデル通りを維持する必要があります。
エンジン・シャーシはルール内の改良が可能です
D. 走行距離
島を6周し、5種のレースのうち最長距離を走ります(364.32KM)
(2) SUPERSTOCK
SUPERBIKEと同様、大型バイクを使用したレースです。
A. バイクの種類
以下の市販モデルのバイクを使用します。
750~1000cc 4ストローク4気筒
750~1000cc 4ストローク3気筒
850~1200cc 4ストローク2気筒
B. メーカー
BMW, Honda, Kawasaki, Suzuki, Yamahaの5社です
C. 改造の可否
原則改造することはできません。
安全確保のための改造のみ、ルール内で認められています。
D. 走行距離
島を4周します。SUPERBIKEについて長い距離を走ります(242.88KM)
(3) SUPERSPORT
SUPERBIKEやSUPERSTOCKよりも小型のバイクを使用したレースです。
A. バイクの種類
以下の市販モデルのバイクを使用します。
400~600cc 4ストローク4気筒
600~636cc 4ストローク4気筒
500~675cc 4ストローク3気筒
600~750cc 4ストローク2気筒
B. メーカー
Honda, Kawasaki, MV Agusta, Suzuki, Triumph, Yamahaの6社です。
C. 改造の可否
ルール内で改造可能です。
D. 走行距離
SUPERSTOCK同様、島を4周します。(242.88KM)
(4) SUPERTWIN
Twinという文字通り、並列2気筒のバイクを使用したレースです。
A. バイクの種類
以下の市販モデルのバイクを使用します。
700ccまでの、4ストローク並列2気筒水冷エンジン
B. メーカー
Aprilia, CF Moto, Kawasaki, Suzuki, WK Bikes, Yamahaの6社です。
C. 改造の可否
ルール内で改造可能です。
D. 走行距離
SUPERSTOCK、そして、SUPERSPORT同様、島を4周します。(242.88KM)
(5) SIDECAR
2輪のバイクに1輪のサイドカーがついたマシンで行うレースです。
A. バイクの種類
以下の市販モデルのバイクを使用します。
600cc 4スト4気筒
675cc 4スト3気筒
900cc 4スト並列2気筒
B. メーカー(サイドカー)
Baker, DDM, DMR, Ireson, LCR, MR Equipe, SGR, Shelbourneの8社です。
C. 改造の可否
ルール内で改造可能です。
D. 走行距離
他レースよりやや短く、島を3周します。(182.16KM)
E. 他レースとの違い
まず、マシンにサイドカーがついている点が異なります。
そして、他のレースは全て1人乗りですが、SIDECARレースは二人乗りです。
運転をする人をドライバー、もう1人をパッセンジャーと呼びます。
F. パッセンジャーの役割
パッセンジャーは、サイドカーとバイク後部座席とを常に行き来します。これにより、重心が左右に移動し、高速でのコーナリングが可能になります。
3.レースの形式
レース5種類、全てがタイムトライアル形式で行われます。
コースは封鎖された公道で、平坦な場所もあれば山岳部分もあります。さらに、マンホールや白線は滑りやすくとても危険です。
そのようなコースで行われるタイムトライアルですので、マシンの性能、そして、ライディングテクニックが求められ、チームの総合力が必要となります。
4.日本企業の状況
前述の通り、ホンダ、カワサキ、スズキ、ヤマハのバイクが使用されています。
また、ホンダとアライはTTレースの協賛企業です。
5.日本人の参戦状況
テレビのスポーツバラエティ番組にも出演されたことがある、山中正之さんが参戦しています。
6.観戦するには
ストリーミング配信で見ることができます。
TT+ という、レース運営の公式配信があります。
有料で3千円程度の支払いで、予選6日分、本戦4日分を見ることができます。また、12ヶ月間は動画を見ることができます。
https://ttplus.iomttraces.com/browse/
今年のマン島TTレースの紹介はこれで以上となります。YOUTUBEにも一部の動画がアップされていますので、ぜひ見てみてください😊
以上