毎日一分で読める憲法基本問題27
★今日の問題★
天皇は、憲法に列記された国事行為の他、法律によって定められた国事行為のみを行うことができ、その他の国政に関する権能は有していない。正しいか?
胡桃「10秒で答えてね。よーいどん!」
建太郎「おう」
1秒
2秒
3秒
4秒
5秒
6秒
7秒
8秒
9秒……
胡桃「10秒経過。どうかしら?」
建太郎「これは、正しいよな」
胡桃「ブー。間違いよ」
建太郎「えっ。何が違うんだ? 」
胡桃「天皇は国事行為を行うだけで、その他の国政に関する権能は有していない。と言う点は正しいのよ」
建太郎「おう」
胡桃「設問で問題なのは、国事行為は、憲法に列記されている事項に限るのか。それとも、法律によって国事行為を追加できるのかということね」
建太郎「あっ。そう言うことか。国事行為というのは、法律で追加することはできないのか? 」
胡桃「できないのよ。もしも、これが認められるとしたら、天皇の権限が際限なく拡張される危険があって、事実上国政に関する権限を有する状態になりかねないでしょ」
建太郎「なるほどな。すると、法律で国事行為を追加することはできないと。憲法に列記された国事行為のみに限られるんだな」
胡桃「そうね。設問は間違いということね」
※問題は、ノベル時代社の肢別100問ドリルを利用しています。下記サイトから入手できます。