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【相場観】19/10/22
米国決算は思ったより悪くなさそう。
ゴールドマンサックス、JPモルガンなどの米国金融機関を皮切りに、先週から米国の19年3Q(19年6-9月期)の決算発表が始まった。10月18日時点で、S&P500構成企業のうち、約15%が決算発表を終えている。
19年3Qの決算では、16年2Q以来となる純利益(Earnings)のマイナス成長が予想されている。中国や欧州の景気減速、激化する米中貿易摩擦が背景だ。ただし、過度な悲観は不要。
■図表 S&P500構成企業全体における売上高、純利益の成長率
リフィニティブ(旧ロイター)によると、18日までに決算を発表したS&P500構成企業のうち、83.6%の企業が事前のアナリスト予想よりも良い純利益を発表している(これは長期平均である65%や、直近4四半期平均の74%を上回っている)。売上高(Revenue)に関しても同様の傾向がみられる。
つまり、今次決算では、事前の予想よりも良い決算を発表する企業が多いということだ。また、19年4Q以降の決算では米国企業業績の持ち直しが予想されていることも意識しておきたい。
経済を見極めるうえで最もストレートなものが「企業決算」だが、これが予想よりも良いというのはシンプルに米経済に対してポジティブと考えてよい。
現在のマーケットでは米経済に関する悲観論が目立つが、これまでの投稿でも指摘している通り、米国経済に関しては今後も底堅い成長が続くとみており、過度な懸念は不要だと考える。