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メディカルハーブを植え春を迎える

昨年、メディカルハーブについて勉強し、ハーバルセラピストの資格を取りました。
だけどメディカルハーブの何の活動をするでもなく、冬の間はひとりでハーブティーを飲んだりアロマテラピーを楽しむ程度。
少しずつ暖かくなり、やっとハーブを育てる季節になりました。

いくつかハーブの苗を買ってきました。
寄せ植えにする場合、少し調べてから植え付けた方がいいです。
そのハーブが一年草なのか、多年草なのか。水やりは多くてもいいのか、土を乾燥ぎみに育てるのか。日当たりは良い方がいいのか、半日蔭を好むのか。
育て方が似ているハーブを寄せ植えにした方が、育てやすいと思います。

今年初めて育てるのは、ジャーマンカモミール。
カモミールのハーブティーをよく飲むので、今年は自分のうちでとれた花で、ハーブティーを入れるのが目標です。
だいぶ前に飲んだ時は、なんだかおいしくないお茶だと思った記憶があります。
ですが、数年前にハーブガーデンに行った時、かわいい白い花とカモミールの香りに癒されて、その時から夜にカモミールのハーブティーを飲むようになりました。

ジャーマンカモミールは、キク科の一年草。日当たりがよく、風通しのよい場所で育てます。
苗の植え付けは2月3月。花の収穫は4月から6月。花は5月がピーク。
アブラムシやハダニがつきやすいみたいです。
うちの日当たりの悪いベランダで、無事育つでしょうか。
花が咲いてから2,3日目、花粉がたくさん出始めた頃が摘み時。
ハーブティーや入浴剤に使用します。

ジャーマンカモミールは、ハーバルセラピストの試験に出るメディカルハーブの一つです。
学名は、matricaria chamomilla。
Matricariaは子宮という意味。月経痛やPMSに用いられるからだそうです。
Chamomillaは、地面の低いところでリンゴのように匂うもの、という意味。
ピーターラビットの童話にも登場し、お腹が痛いというピーターラビットに、お母さんがカモミールのお茶を飲ませるシーンがあるそうです。
日本には江戸時代に入ってきたそうで、和名はカミツレ(加密列)です。

カモミールは、メディカルハーブとして花部を使用します。
主な作用は、消炎、鎮静、鎮痙、駆風(おならを出す)。
そのため、胃炎や胃潰瘍、月経痛、皮膚炎などに適応となります。
心身をリラックスさせるとともに消炎作用を発揮するため、ストレスによる胃炎、胃潰瘍や不眠、冷え性や月経痛など婦人科の症状に用いられます。
主要成分であるフラボノイドのうち、特にアピゲニンに心身をリラックスさせる作用があります。


自分が生きていく場所から移動することのできない植物は、身を守るために、実をつけるために、自身で様々な成分を作り出したり、虫に協力してもらったりする。
その場から逃げられないとしても、自分の中にそれに耐えられるものをつくり、他のものに助けてもらう。
環境が整っていれば、元気に育っていく。
私も今いる場からは動けませんが、自分自身の考え方を変えて、たまには人に頼り、成長していきたいです。

私は小さなことでも大きなストレスを感じ、嫌な事があると、ずっと引きずってしまいます。
ある場面や、言われて傷ついた事が、頭にこびりついてしまいます。
自宅にいても、休日にも、職場の同僚のことで頭が占領されているのは、いいかげん自分でもなんとかしたい。
今日はこれから、診療内科を受診予定です。

私の住んでいる地域では、来週は桜が楽しめそう。
今週末、心と体を整え、ハーブや桜とともに春を迎えようと思います。


参考文献:

『メディカルハーブ ハーバルセラピストコース・テキスト 第8版』
 特定非営利活動法人日本メディカルハーブ協会

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