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【現代詩】桜の花が咲くときは

扉の向こうへ足どり軽く
春風があたたかく迎えるとき
今年もそう 桜の花が咲く
薄日でもまぶしい光を照らす

道行く人の瞳きらめき
小鳥があたたかくさえずるとき
今年もそう 桜の花が咲く
舗道にのどやかな若草ゆらす

つれない冬の日を越えて
真白なページをめくるとき
今年もそう 桜の花が咲く
過ぎゆく季節に想いをのこす

いま辛苦にふける日々と
ぼんやりためいきもらすとき
今年もそう 桜の花が咲く
耐えた歳月静かにいやす

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