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ドライフライを使うタイミング
私たちが普段メインで行っているのは、ニンフを流す釣り方です。
ちなみに、このニンフの釣り方は、日本とアメリカで呼び方が違うようで、日本ではルースニング、アメリカではインディケーターリグ(Indicator Rig)などと呼ばれるそうです。
さて、なぜこのニンフを流すスタイルなのかというと、トラウトを狙う場合は、それが一番釣れるから。
水産生物学者でもあるフィッシングガイドKelly McCoyの動画によると、80%のトラウトが水中で捕食すると説明しており、つまり、トラウトの生態を考えると、水の中で流すニンフの方が釣れるということです。
ストリーマーでの釣りも時々挑戦するのですが、まだストリーマーに慣れていないからか、なかなか手応えを感じられずニンフに戻ってしまいます。
そして、トラウトと言えば、ドライフライで釣る方も多いと思いますが、私はまだ今こそドライフライ!というタイミングを経験したことがなく、自作フライに備えてはいたものの、実際に使ったことはありませんでした。
ドライフライを使うタイミングがやってくる
少し前ですが、5月に出かけた釣行のときのはなし。
ダムの下に流れるテールフォーターでブラウントラウトを狙いました。
いつも通り、ニンフを流してトラウトを狙っていたところ、午前中、私は数匹のブラウントラウトがヒットしたものの、夫には全く当たりがなく苦戦。
その後、気温がぐんぐん上昇し、まだ5月中旬だというのに、30度以上になる真夏日に。
夕方になり、粘ってキャストし続けている夫の周りで、バシャバシャという音が聞こえてきます。よーく観察していると、川の至る所で魚がライズしていました。
これはもしかして、今こそドライフライを使うタイミングなのでは?
夫もそれを感じ、急遽ドライフライに変更。
そして、フライを変えた一投目。
大きなブラウントラウトが、気持ちいいくらいにジャンプしてヒットしてくれました。
状況に合った釣り方を的確に選ぶことが大切
後から自分たちで考えた見解だと、その日、気温があがって夕方になり、虫たちの羽化(ハッチ)が発生。魚たちが水面に上がってきたようです。
今回、初めて魚たちがここまでライズしているのを見て、ドライフライに変えた直後にヒット。頭ではそういうタイミングがあるというのを理解していながらも、実際に自然の変化を自分の目で見ることができたのは、大きな学びでした。
改めて、釣りというのは、季節や水温、川の状況を読むことが大切だなと。
同じ川でも、そのときによって、そのときの川の表情があって、それは同じ季節だったとしても、日によって大きく違う。そんな自然の姿を体感し、学ぶことができるのが、釣りの一つのおもしろさだなと感じています。
ドライフライでブラウンを釣り上げたときの動画
前半不調だった夫が、最後にドライフライでヒットした釣行の映像です。
ライズする魚の様子をご覧ください!