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給湯器が壊れた日──1週間のシャワー難民?

海外に住んでいると、日本ではサクサク進むことが進まない。これは東南アジアに限らず、アメリカやオーストラリアでもよくあることだと、経験上思っている。

今回、うちの給湯器が壊れた。

日曜の夜、いつものようにシャワーを浴びていると、突然冷水に切り替わった。何度も蛇口を止めたり開けたりしてもダメ。なんてこったい。

うちのコンドミニアムは、共用部にプール、シャワールーム、スチームサウナを完備。なら、共用のシャワーを使えばいいじゃん…と思いきや、プールのポンプモーターが壊れていて、シャワーもサウナのヒーターも故障中。しかも、これがほぼ1か月も続いている。

共益費はオーナー持ちなのでいいとしても、この非常時にはとても困った…。



修理のはじまり

月曜の朝一番、仲介エージェンシーのカスタマーサポートにLINEで英語メッセージを送る。なぜか電話番号を教えてくれないのだが(外国人と英語で話すのが苦手だかららしい)、返信はいつも早い。

「コンドミニアムのJuristic Office(管理事務所のこと。タイではこう呼ぶ)に連絡して、エンジニアを手配してください。その間、こちらでオーナーに連絡します。」

とのこと。

「エンジニアのチェックで修理できなかったら、新しい給湯器をオーナーが買うことになります。」
はい、エンジニアの診断が最初のステップね。

コンドのJuristic Officeに「明日(火曜)エンジニアを送ってほしい」と依頼。
火曜は自宅勤務申請するか…。


エンジニア3人登場

そして当日。なんと、3人もエンジニアが来た。え、ちょっと多くない?

「3人がかりなら、きっとすぐ直るよね!」とちょっと期待。
…そして、やはり期待外れ。

エンジニアさんたちはガチャガチャと給湯器を外し、中を開けて一生懸命作業。20分ほどすると、リーダー格らしき人が話しかけてきた。

「ごめんね、私タイ語わからないのよー」と英語で言いながら、Google翻訳を開こうとすると、彼が手で制止。
「僕のスマホでやるから大丈夫」と言わんばかりに、自分のスマホを操作し、翻訳アプリにタイ語で話しかける。画面に表示された英語は──

「この給湯器は壊れています。」

いや、それは知ってるのよ。

だからエンジニアさん呼んだんじゃん!
と、ここでツッコんでも仕方ないので、「そうよね、私はどうしたらいいかしら?」とアプリ越しに聞く。

「オーナーに連絡してください。」

まあ、そりゃそうよね。壊れてるから、新しいのを買ってもらわないとね。


エージェントとのやりとり

ここからエージェントにまたLINEでメッセージ(オーナーに直接コンタクトできないルール)。
すぐにオーナーに連絡してもらい、新しい給湯器を手配してもらうことに。

オーナーのレスも早い!これはすぐ設置に来てくれるかな?…と淡い期待。
だが諸君、ここはタイ。顧客ファーストの日本ではないのだ。

以下、エージェントからのメッセージ推移:

水曜 -「今週中に設置できるよう、オーナーが手配してくれています。」
木曜 - 「もう一度オーナーに確認中。でも、おそらく手配済みです。」
金曜 - 「オーナーが『来週火曜でいい?』と言っています。」

もう想定内すぎて、驚きもしない。

いろいろプッシュして、なんとか月曜に来てもらえることに。時間は午前中とのこと

ここで油断は禁物。タイでは、予約してもその日に来るとは限らない。まして、時間通りに来るとは思うなかれ。


奇跡の朝9時

ひとまず月曜は半休を取って、自宅待機。

すると──なんと意外にも朝9時に、きっかり到着!奇跡の瞬間。

今回は、給湯器メーカーのエンジニアがひとり。
サクサク作業して、わずか20分後には無事に設置完了。

新しい給湯器。洗面台の下に設置されている。


シャワーが使えない間、近所の友達の家でお風呂を借りました。
異国の地で、こうして助けてくれる友達がいることに感謝。
しかも、夕食までごちそうになってしまった。もう感激!

まとめ

海外では、「日本みたいにスムーズには進まない」が基本ルール。
(オーストラリアでもアメリカでも、そこそこ似たようなものだったし。)

でも、そんなトラブルも含めて、海外に住む醍醐味なのかもしれない

…ときれいにまとめる気にはなれないけれど、
まあこれも生きるってことよ。


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