やれたりやれなかったりする内の、やれること
昨年より紫外線に弱くなった。
SLE(全身性エリテマトーデス)は元々日光に弱いとアナウンスされている病気ではあるが、その実結構個体差があるようで、Twitterなどでは偶に野外ライブとかに出かける人も見かける。もちろん日中はカーテンを閉めきらないと生活できない人もいる。私はと言えば、今までは長袖の服を1枚引っ掛けて日傘をさしていればそれで済んだのだが、今年からは長袖を2枚引っ掛けねばならなくなってしまった。先日ちょっと和装で出かけた際など、うっかり背筋に日焼け止めを塗り忘れたところ、しっかり火傷的な日焼けを負ってしまいしばらく凹んだりした。赤くなるとか、痒くなるならまだしも、一発で皮膚びろんびろんとかキツすぎる。これは数年以内に初夏-初秋期間の外出無理とかになるのでは?と真面目に思い悩んだ。
それはちょうど副職を探しているタイミングでもあったので、自然その職業選定の条件づけにも「在宅ワーク」と言う単語が絡んでくることになった。
クラウドワークスを始め、indeed、市の職業紹介所、マイナビなどなど目につくところはおよそ検索しまくり、幾らかの就職(?)を経て、自分なりに見つけた結論が「そうだ、テープ起こしをやろう」だった。
これなら外に出なくても良さそうだ。それに自分は芸大の作曲科を出ているのだが、ソルフェージュ(聴音)の科目は元々好きで、今でも二束三文で耳コピーなどを請け負う程だ。察するに、この「テープ起こし」と言うのはソルフェージュの日本語版ではなかろうか?どのみち暇さえあれば文字ばかり読んでる人間だし、タッチタイプはOKだし、適性が全くないと言うことはないのでは?
試しに未経験者可のトライアル募集をかけていた企業さんに応募し、試験としてテープ起こしをさせてもらうと案の定非常に興味をそそられた。しかしテープ起こしについて調べてみると、どうも所定の講座を受けてお免状を拝領し、その上さらに資格を取るのがよろしいと言う、よくあるステップアップコースがそこここで示されている。
普段だったらこう言う仕組みにはなびかないのだが、如何せん一度作業を体験し、知識不足・経験不足は身に沁みている。とにかく作業についての基本的な指針を身に刻み込まねばこの手の職業は多分お話にならない。ピアノ弾きたいなら、とりあえずハノンをやらないとソナチネなんかに手は出せない。そしてハノンの弾くためには運指を学ばねばならない。もちろん両手分。
結果、何とか資金繰りをして講座を受講することになった。
これも将来のためである(金欠)。
しかしながら、ただ黙々とMacへ向かい、ヘッドホンに耳を傾けている時間は何と心地が良いことか。
思い描く未来に対してコツコツと出来る努力を重ねていく快感を久しく忘れていたなあと気付かされた。何故ならできないことが増えていく日常に慣れすぎているからだ。
紫外線に弱くなった。
台風が来て頭が痛い、関節が痛い、筋肉が痛い、意識がふわふわするようになった。
温度変化についていかれず、身体を起こすこともままならないこともある。
市民講座に出かけたら、次の日はもちろんバタンキューだった。
そんなことばかりだ。(つまりその分バイトを休み、実入りが減っている)
そんな中でも努力の入り口を見つけられたことは、とても嬉しい。
それを収入に繋げ、まずは講座代をペイせねばならないのだが、その前味として勉強する時間はとても幸福だ。やれたりやれなかったりする内の、やれることを見つけることは、宝物を見つけることに等しい。