≫論理的思考スキル【前編】
結論
掛け算の法則で、スキルがあっても論理思考スキルがなければ無意味。
俗に言うロジカルシンキングなどが論理的思考スキルと言われていますが、ビジネスをやるうえでとても重要になります。
掛け算の関係で、どんなスキルをつけようがこの思考力がないと100×0で0点になります。ではどうやってこの論理的思考スキルを身に付けていくのかやっていきましょう!
まずは問題です。#ラーメン屋の売り上げと利益
座席数:13席
場所:浜松町駅近
従業員数:3
ラーメン価格:650円
このラーメン屋の売り上げと利益はいったいどのぐらいでしょうか?
答えに入る前に、これに答えることなんてできる人はいないのです。なぜなら売り上げなんて店を開けてみないと分からないからです。
答えの正解・不正解ではなく、考え方の正解不正解を見る思考力をフェルミ推定という。
ロジカルシンキングは要素分解していけばいいのです。
答えの正解・不正解ではないけどグラフの書き方は必要になってきます。考え方は正解にしないといけませんよね。
このフレームワークさえあれば、あとはここに数字を入れていけばこのラーメン屋の売り上げ(正解)が見えてきます。
顧客視点を論理的に証明、追及することがビジネスでは最重要になります。
コピルニクスの地動説思考がビジネスでは最重要
人間というのは何でも自分中心に物事を考えてしまいます。昔の人はもっとひどくて、「地球を中心に惑星がまわっている」と思い込んでいました。(天動説)などがそうですね。
しかし太陽からするといやいやいや、お前(地球)が一人でまわってんだよ(笑)ってことなんです。
自分が○○だろうとか自分の事業の思い込み(ここに店を出せば絶対に成功する)などは、ワクワクして情熱的にもなりますよね!でもいったん冷静に考えてみることが必要です。人間とは一時的な感情でなぜかマインドがヒートアップしてしまって自分が思ってる以上の事を想像してしまうのです。
・自分の事業に思い込みを抱いてしまう。
・自分の見える視野が決して正しくはない。
・しっかりとしたデータに基づく事実が必要。
人は物事をドラマチック化してしまう習慣がある。
Q、世界で予防接種を受けられていない子供たちは何%いるか?
20% 50% 80%
答えは20%なんです!え?そうなの?って感じたのは私だけではないんじゃないですか?以外でした。。。
これは世界の状況を自分の頭の中でドラマチック化させちゃっているんです。
ハンス博士の質問正解率 10%
これはどんなに高学歴だろうが学者だろうが政治家だろうが頭のいい人達に質問しても大体10%ぐらいしか成功しない。なぜか、これがドラマチックに物事を見る本能が人間にはあるようです。
私たちはテレビなどでテロリストによる悲惨な映像やアフリカなどで飢餓に苦しんでいる子たちの映像をテレビの画面上でみてしまいます。そうするとなぜかそれが全てだと思い込んでしまうんです。
でも一旦冷静にデータで見てみると、いやいや20%はそうかもしれないけど80%はしっかり予防接種もうけれている現実になっています。こういう思いこみは絶対に捨てなければなりません。自分の考えが正しいと思ってはいけません。人の考えと自分の考えをマッチングさせそれを論理的に証明していく。これがビジネスで成功するために重要でなんです。
捨てなければいけない思考
本能には2つの思考があります。分断思考とネガティブ思考です。この2つの本能を消さないと上手くいかないのです(´Д`)では分断思考とはなにか?
この世界は単純に二つに分断はできない。
例えば、金持ち/貧乏(日本では中間層がほとんど)
先進国/途上国(線引きが曖昧に)
幸せ/不幸(人の価値観による)
勝ち組/負け組(人の価値観による)
サラリーマン/フリーランス(兼業している人は多い)
黒か白ではなくグラデーション理解が必要不可欠なります。飲食店をつくるときにはもちろん立地が大事ですがその時になぜか二つに分けてしまうことがあります。それは交通量です。
交通量が多=良い
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交通量が少=悪い
このように皆さん分けて考えてしまいがちです。でも交通量が多いってとこにネガティブな面がないかってことを疑う人が少ないのです。逆に交通量が少ないってとこにポジティブなことがないのか?と考える人も少ないのです。交通量が多いと当然家賃が高くなり人件費とコストが上がります。これってネガティブですよね?逆に交通量が少ないと家賃が安くなるし人件費もかからないし交通量が少ないならデリバリー系に専念し店舗は気持ちのいい気楽な接客ができたりと、ポジティブな面も多くなります。
実際に交通量が多いのに飲食店でうまくいってない所は、結構売り上げがあるのにその分経費や人件費がかさむことによって潰れていくのが多いのです。。。
逆に交通量が少ないところなのになぜか潰れない店ってよくありますよね?よくやっていけてんなーって感じるお店みなさん結構ありますよね?ようするに売り上げは少ないけどその分経費も少ないから潰れないのです。ビジネスとはどんだけ売り上げた!かではなくどんだけ売り上げたものを残すかってことが重要ですね。なので一概に交通量が多いのがいいとか交通量が少ないのが悪いよねと二つに分断してしまうと何も上手くいかないです。分断したものをもっと細分化してグラデーションを考えてみることがビジネスで重要になります。なので一つ目の分断本能をすてないといけません!
次がネガティブ本能です。ネガティブ本能とはなにか?それは共感なんです。人間は色々なことに共感しますが特にネガティブなことに大きく共感してしまうのです。
例えば、保育園落ちた死ね事件がありました。これは何かというと自分の子供が保育園に入れなくてTwitterに保育園落ちた死ねとつぶやいたら同じママたちが共感していっきにバズったんです。でも保育園入れた良かった!ってことはバズることはないですよね?このように人はネガティブなことにはめちゃくちゃ敏感だし共感してくれるのです。
メディアのネガティブセンサーのコントロール術は有名
交通事故のニュースなどで子供が亡くなってしまうなどのニュースがたまにありますよね?一番ニュースで重要なのは、交通事故発生しました子供が一人亡くなりました。これが本来知るべき情報(ファクト)なのですが、なぜかメディアはここに遺族のインタビューや母親の泣いてるシーンを映像で流すのです。これは本質的には必要ないことなんです。ニュースとしては事故があり子供が一人亡くなったこっとが分かればいいのです。(悲しいことにはまちがいないのですが)ではなぜメディアがこれをやるかというと大衆がネガティブなことに大きく共感するのを知っているからです。だから母親の泣いているインタビューをするのです。視聴率のためってことでこれってめちゃくちゃ悪くないですか?こういう風に画面上でネガティブなことばかり発信させられていると私たちはどんどん世界が悪くなっているんじゃないかと思い込んでいくのです(´Д`)でも実はそうじゃないってことも考えなきゃいけないのです。
ネガティブセンサー
自分の目に入るものを絶対に疑ってみる。そのいい例があります。
2018年の年末にソフトバンクで大規模な通信障害がおきました。私はソフトバンクユーザーでしたのでよく知っています。この時メディアやニュースではソフトバンク通信障害後の5日間で1万件以上の解約!と報じていましたがこれって本当なの?ってことです。
1億7000万回線のうち23%がソフトバンク
約3910万回線がソフトバンク回線
年間解約率2%なので=782,000解約/年
782,000解約/365日=2142件/日
2142件*5日=10712件
このデータをみれば分かるように5日間で1万件以上の解約!って普段からおきてることじゃんってことです。(笑)
別に通信障害のせいではないってことになりますよね。
このようにメディアっていうのはネガティブなことを発信しようと必死なんですね。だから普段見るもの聞くもの一回疑ってその下調べをする、このようにロジカルに一回考えてみる。そうすることで事実がわかる。分かるとデータにできるデータにできるから成功する。こういうようにビジネスをつくっていかないといけないのです。