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有料職業紹介業者として職務経歴書のコンサルやってみた(その2)
われらのまちゼミも残すところあと1週間あまり。今のところアポイントメントは入っていないので今年はこれで終わりか。
今回数名の方々とお話(コンサル)させていただいた印象は前回記述のとおり。
今回は、「人事担当者に刺さる」職務経歴書の書き方ノウハウを。
1 カウンター・クロノロジカル
ってなんですか?
と恐らく大半の方々。
クロノロジカル=時系列
その反対で経歴書を書いていくいうことです。
そういう書き方ってなかなかないでしょう?日本では。
でも、採用担当者が一番見たいのは貴方の「今」だと思いませんか?
「自分東京大学卒で」「どこどこ国立大学の何々学部出てます」
「以前は一部上場企業のHR担当でした」
「前の職場では、かつてないほどの実績を上げて上司の評価は最高でした」
全て「過去」に何をしたか?
では、今のあなたに出来ることはなんですか?
今あなたは何が出来るんですか?
採用担当者が興味あるのは
あなたの「今」しかないんです。
過去の栄光にしがみつく「栄光怪獣ダッタン」には一切興味はないんです。本当のところ。
それを過去の学歴や過去の栄光・実績を自慢話のように吹聴する「おばか」をあなたが採用担当者として採用したいですか?
過去の自慢話をし始めた時点で「アウト」でしょう。
私は、メリーランド州ボルチモア市で小規模の商社で米国人を雇う企業の社長をやってた経験があり、CV(経歴書)は日々数十通目を通し、面接は月に10数回はこなしました(もちろん相手はアメリカ人、英語です)が被面接者が過去の自慢話をしだした時点で
Ok, thanks.
と話を遮り面接終了してました。時間の無駄なんで。
大事なのは
今の自分にできることは何か?
今何にチャレンジしているか?
これから何にチャレンジするか?
ですよね?
会社は貴方の過去に投資するのではなく、将来に投資しようとするのですから当たり前といえば当たり前の話なんですが
今の自分に自信が無い人間は、ついつい過去の栄光を喋りたがる傾向にあるのは間違いないですね。
だから、
Counter Chronological
で、直近の実績と今何が出来るかを事実に即して
簡潔明瞭
に、かつ言葉を選んで、教養がにじむ出るような語彙を駆使して文章を紡いでいくのです。
その切々とした研ぎ澄まされた表現と語彙に採用担当者は目をつけ、心躍らせるのです。
自分は文章が苦手、語彙力が無い
と自覚されている方は、ボーっとしている時間があれば数多くの書物を読み、自分で日記や文章を日々書く練習をしてそういうスキルを身に着けてください。
どんな「名先生」についても、「有名講師」について師事しても
やるのは自分です。
やらねば何も身につかないし、血がにじむような努力なしには将来は無いとお考え下さい。(少しでもマシな仕事に就こうとすれば)
それが嫌ならスピンアウトして自営業を始めることをお薦めしますが、自営は自営で様々な困難や努力が必要です。
今回は
カウンター・クロノロジカル
についてお話しました。