2030年問題(日本のそれではありません)
日本の「2030年問題」は、「団塊の世代」が後期高齢者となるため介護する側の人員が極端に不足するという問題。これを解決するために、日本人介護福祉士では追いつかず外国人の介護福祉士養成その他特定技能の職種に「介護」を入れるなどして人員増強のための施策を実施中である。
本稿では、もっと視点を広げて2030年までに何が起きようとしているのか?そして我々はそれにどう対処していくのか?についてまとめてみた。
1 人口の減少
2030年までに地球上の人口が現在よりも大幅に減少するであろうという情報がある。
国連の附置機関であるユニセフのブログをご覧いただきたい。
https://www.unicef.or.jp/news/2020/0173.html
このブログによれば今後起きるであろう飢餓問題を以下の3点で予測している。
◉ 飢餓
◉ パンデミック
◉ 不健康な食生活、食料不安と栄養不良
人口減少は、飢餓のみが原因ではない。現在も地球上の国々がそれぞれの立場で対処中の新型コロナウィルス。YahooのCSO、慶應大学FSCの教授を務める安宅和人氏は、今後地球温暖化の影響によりこれまで永久凍土により眠っていた「新型コロナウィルス」級のウィルスが度々地球上で蔓延、そして著しい気候変動や大地震がこの地球で発生するだろうと予測している。
これらがもたらす結果は、地球上の人口減少に他ならないのではないか?
これらの予測に対処するため、地球上のある国や地域では先進的な取り組みや新技術の開発がOn Goingしているという事実をご存知だろうか?
次項では、その先進的な取り組みと国策についてお話ししよう。
2 この問題に対処する世界の国々と技術
既にご案内のように、代替肉が最近話題となっているが「空気から肉を作る」という新技術も既に実用化されようとしていることはご存知だろうか?
https://wired.jp/article/air-protein-co2-food/
この記事をみて驚かれた方も多いのでは?
既に米国では、空気中の二酸化炭素とバクテリアを培養して肉を作り出すことに成功している。
この技術が実用化されれば、上記の飢餓問題も解決に向かうというものだが事はそう簡単には運ばない。
この装置を使用するには電気エネルギーが必要となるが、今後太陽光や風力発電などのエコ発電を除くあらゆるエネルギーが使用不能となる事態が発生した場合のことも考えておかねばならないのではないだろうか?
次に中東のアラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ首長国が取り組んでいるプロジェクトをご紹介しよう。
https://meconstructionnews.com/52308/adafsa-awards-84-3mn-contract-to-develop-two-farms-in-the-uae
安宅和人氏も指摘されているが、これから先スーパー台風が日本ほか世界を襲うことが予想されている現状に鑑みると野菜や果物の栽培はビニールハウスの露地ものではなくて、しっかりとしたビル様の建物内にて栽培することが今後常識となる時代がもうすぐそこまで来ているような気がしてならない。
次号では、エネルギーを必要としない動植物の栽培について考えてみたい。
乞うご期待。