赤子からの宇宙愛
(約500字)
半月ほど前、インドカレー屋でランチした。
隣のテーブルに座った三人家族。
私の斜向かいにいたベビーカーに乗った赤ちゃんが、じいっとこちらを凝視している。
思わず私も彼(どうやら男の子)のほうに目線を返すとますますこちらに視線が釘付け状態。笑
可愛いのでついついにこにこ微笑みかけていた。
私が食事したり隣に座った娘と話したりなど、その彼から目を逸らして気持ちもよそに向いていた。
だが、ふとした時に彼に視線を戻すと、既にほぼ100パーこちらを見つめてる。赤ちゃんあるあるの現象だ。
彼の瞳の奥から「わたしはすべてしっているよ」というメッセージが伝わってきた。
私は彼を通して大きな宇宙の愛に見守られている、と理屈抜きに確信した。
一般的には赤ん坊とはこの世に生まれてきて間もないため、未成熟で弱いので大人の側が庇護しケアし見守りあやすもの、という固定観念のようなものがある。
だけど、それは全くの逆ではないか?
むしろ赤ん坊の方が、いい歳した大人を見守り無条件の愛で包んでいる。「庇護」「ケア」「あやす」とかそういう次元を遥かに超えた叡智と慈悲に満ちていた。