マガジンのカバー画像

拝啓 スガシカオさま

74
うっかり「スガシカオ」と言ってしまっている作品集
運営しているクリエイター

記事一覧

固定された記事

【ライブ感想文】 スガシカオ「INNOCENT」TOUR @LINE CUBE SHIBUYA

今年も行ってきました、スガシカオのライブ!! 「INNOCENT」TOUR 去年の、スガシカオ25周年ツアー「大感謝祭2022」で、発売が発表された新譜「INNOCENT」 このCD自体は2023年のはじめにリリースされていたのだけれど、このアルバムタイトルを冠したツアーが始まる! 去年のライブはすごく感動して、友達に「最高だった」と話しまくったことで、今年は友達含め4人で参加。 うちひとりは、去年のライブも付き合ってくれていたのでスガシカオ沼に着実と浸からせつつあるんだ

【週報】水曜日の放課後 20250101-0107(10)

 noteを、毎日更新しているんです。  なぜ毎日書けるかというと、書いたものを忘れるからです。  それが少し寂しい気がして、自分でも振り返ることができるように、週報を始めることにしました。あとがきみたいなものです。敬愛する水曜日に  今日は火曜日。  一週間遅れの週報を、一日前に載せる。  なんだか不思議な感じがしますが、それもそれでよい。と思えるようになりました。昔のわたしならきっと、生真面目に予約投稿をしていたよ。それもそれで、悪いことばっかりじゃなかったと思うけど

【週報】水曜日の放課後 20241225-1231(9)

 noteを、毎日更新しているんです。  なぜ毎日書けるかというと、書いたものを忘れるからです。  それが少し寂しい気がして、自分でも振り返ることができるように、週報を始めることにしました。あとがきみたいなものです。敬愛する水曜日に  今日が水曜日でないことには気がついていますが、本文の大半を水曜日に書きました。何かができなかったことより、できたことを褒めてあげられるような人間になりたいです。 1225【SASUKE2024】#クリスマスの過ごし方 SASUKEって知っ

目に見える約束

 玄関に、エフェクターが置いてある。アタッシュケースに入っているやつ。  サイズ的には、玄関ドアと比べれば大きいとは言えないほどなので、決して邪魔にはならない。  ただ、うちの間取り的に、玄関前を通ってトイレに行くので、そのたびに「あるなあ」と思って見ている。  友達が置いていったもので、しばらく使わないからのんびり取りに来る。と言っていた。わたしはだいたい家にいるし、いつでもいいよ。と適当に返事をした。  だから、向こうも適当に取りに来るんだろうな〜と思って、待っていると

【ライブ感想文】 スガシカオ ~Acoustic Soul~

「あ、今日泣く予定だったのに、ハチワレのハンカチで来ちゃった」  お気に入りなのに、ぐしょぐしょにしちゃう。ミスったなァ 「あ! 双眼鏡持ってくるの忘れた!」 「双眼鏡なくても見えるよ。きっと、ここからそこ(横断歩道の反対側)くらいの距離でしょ?」  いやいや、それは言い過ぎだって……  今回は運良く、比較的前のほうの席だったけど、さすがに、それは……と、思っていたのに。  2024年12月9日 立川  これは、スガシカオライブ「Shikao & The Family Su

わたしだって、タワーレコードでCDを買いたかった。

 PaperBagLunchboxを聞いている。  当時のことをあまり怒らずに聞いて欲しいのだけれど、大学時代は貧乏だった。いや、親から仕送りをもらっておいて何を……と言われればその通りなのだけれど、バンドっていうのはアレコレ出費ばかりで、ずいぶんと金のかかる趣味と言える。けれども、出会ってしまったものは仕方がない。  iPhoneが出てきたのは大学2,3年の頃で、使っていた人は少なく、主流はまだまだiPodだった。あの、ぐるぐる〜っと回して曲を選ぶやつ。  じゃあ、iP

Happy Birthdayのひとりごと

 最近、うまく言葉が出てこなかった。  もう1500日も毎日書いているのに、いまさら何を……と思う気もするのだけれど、たぶん、今までの千五百日が奇跡だったんだと思う。  いや、これまでの日々だって容易いものではなかった……何度捻り出して、唇を噛んだだろう。  スガシカオのことを思い出していた。  スガシカオのことを思い出すときは、なんていうかろくでもないような日びの最中にある。  実際に言葉も出ずに、眠ってばかりの日々だった。  何でこんな歌詞を書いたんだろう。  ス

【家族通信】20240530 書けなかった

 ひまわりに、水をあげた。  ふるさと納税の返礼品だというそれは、信じられないくらい立派な茎を持っていて、いちばん大きな花瓶にも3本しか入らなかった。  そして、信じられないくらい水を吸う。  たっぷりと水をあげても、一日経つと3分の2くらいまでなくなってしまう。  ほんとうは、花瓶を洗って、茎を切って、きちんと手入れをしたかったのだけれど、眠かったので水だけ足した。というのも、もう2日目。 「本当ならば花瓶を……」というような、「理想に届かない瞬間」は、よくある。本来なら

トーストにハチミツを、痛みは粉々に

 ときどき、ぐわりと落下する。  それは、予期されていることもあれば  今日のように、よく晴れた昼下がり。  乱反射する日差しを浴びて、そして焼かれてゆく。  優しさも明るさも、ときとして凶器に成り得る。  すうっと手を伸ばそうとしているのか、  あるいは、手を伸ばす”フリ”をしているのか、その区別すらつかない。  ただ、落ちてゆく。  静かに、誰にも気づかれずに。  自分ではどうすることもできないから、やはり手を伸ばすべきなのだろう。  さて、どこへ  こういうとき

午後のパレード

 なんだ、そういうことか。  と、思った。  よく晴れた、四月の午後。  これから、駅まで友達を迎えにゆく。  空は、季節をすっ飛ばしたことも素知らぬ顔で、能天気に晴れ渡っている。 「この家が残るといいね」と、彼女は言った。  このまま仕事に復帰できなくて、収入がなくなって、家賃を払えなくなったらどうしよう。と、ずっとずっと思っている。飽くことなく。 「それが難しいんだよ」とは、言えなかった。 「そうだといいんだけどね」と、他人事みたいに笑った。  本当に、そうだといい思っ

【家族通信】20240403 本当は すまないと思ってる

 頭の中で、スガシカオがぐるぐる回っている。  回っているというか、”何度も顔を出す”という表現が正しい。  何度も、何度も話そうとするのに、はじめに戻る。 「うまく話ができなくて」  スガシカオは、曲を作ったあとに歌詞を載せる。という話を聞いたことがある。  この曲は、名探偵コナンの最初の映画「時計じかけの摩天楼」の主題歌となっていて(歌唱しているのは杏子さん)  「時計じかけの摩天楼」は、工藤新一の誕生日の物語なので、”Happy Birthday”なのだろうけれど

屋根がある。それから壁

「帰れなくなったら、うち泊まりに来ていいから」 帰りの電車が心配だ、という友達にそう告げた。 彼女の家より、ここのほうがずいぶんと終電が遅い。 「狭いし汚いけど、屋根はあるから!!」と、なぜだか必死に告げたら 「屋根はあるって……」と、笑った顔文字が届いた。 いやあ、他に言い方があったよなあ。と思いながら、わたしも笑った。 けれどもわたしは知っている。 屋根の大切さを。それから壁も。 悪いことをしたいときっていうのが、ある。 身体に、自分に、常識に対して悪だというそれを

折本名刺"練るより寝る" #7 (2024.02)印刷配布開始◎

三寒四温の日々 みなさま、無事ですか。 わたしは雨の音を聞きながら、この記事を書いています。 冬の、”あたたかさ”に抱かれながら。 今月も遅れ馳せながら、フリーマガジン発行のお知らせです。 名刺なので原則お会いした方にお配りしていますが 【セブンイレブン限定】で印刷可能!! 2/26(月)〜3/4(月)23時59分まで ※配布終了 作り方と、作った経緯はこちらから▼ (Canvaフル活用の、無料ツールのみで全部作っています) 折り方、切込みの入れ方の詳細については、k

健やかさの中心

ときどき、 どれだけ食べても、おなかがいっぱいにならない夜がある。 それほど空腹感を感じない晩ごはんを、一度食べて 食べ終わったそのときに、胃袋に何もいないような、食べる前と何も変わっていないような錯覚を 何度も、繰り返す。 少しずつ、少しずつ食べて、いつか満たされることを願うのに そのときは、訪れない。 食べ過ぎることと、寝過ぎることを、悪く思う自分がいる。 そりゃあ、痩せていたほうが気分が良いことも学んだし、 少ない食事でたくさん動けたほうがコスパもいいし、 そんなふ