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ワクチン分科会が名称から消した修飾ウリジンの意味◆免疫回避=免疫寛容=自然免疫抑制


通常のmRNAですと自然免疫により減少し蛋白質が作られにくくなるところ、ウリジンを修飾核酸に置き換えたmRNAの場合この免疫機能を回避できるようになり、十分タンパク質が作られるようになります。

ヤマサ醤油のHPより


新型コロナワクチンの名称は、「コロナウイルス修飾ウリジンRNAワクチン(SARS-CoV-2)」でしたが、厚労省は、免疫を下げ感染爆発の原因となっている「修飾ウリジン」をこっそりと削除し、「コロナウイルス(SARS-CoV-2) RNAワクチン」に変更しました。

厚労省が、また卑劣な隠蔽工作をしました。
感染爆発の原因となる「修飾ウリジン」を、ワクチンの名称から削除しました。

mRNAは本来とても不安定なものです。タンパクを必要な時に必要な分だけ作るため、mRNAは作られた端から分解されていきます。また生体は侵入したウイルスのRNAを識別攻撃する免疫の仕組みを持っていますので、認識された外来RNAは免疫系の攻撃対象となってしまいます。インターフェロンはウイルス等の病原体の侵入に反応して分泌され、免疫系、炎症系の調整作用を担います。RNAウイルスが体内に侵入した場合に働く重要な自然免疫のセンサーはインターフェロン誘導酵素である2'-5'-オリゴアデニル酸合成酵素 (OAS) であり、RNase L (アールエヌエースL; RNA分解酵素L) がその下流のRNA分解酵素です。RNase Lが活性化されると細胞内のRNAを無差別に分解します。RNAをワクチンとして使おうとした場合、このRNA分解機構が障害となります。そのため分解を免れるには免疫系のセンサーをすり抜ける仕組み、あるいは分解酵素に耐性となる仕組みが必要となるのです。
以下はカリコ (Karikó) 博士のグループが2011年に発表した論文です。mRNAのウリジンをシュード (偽 (ぎ)) ウリジンに置換すると、免疫系のセンサーの監視を免れるという内容です。つまり、偽ウリジン化の修飾を受けているRNAワクチンはRNA分解機構に対して耐性になるという事です。またこの置換はタンパクへの翻訳にも問題ありません。

Nucleoside modifications in RNA limit activation of 2'-5'-oligoadenylate synthetase and increase resistance to cleavage by RNase L
Anderson et al. Nucleic Acids Res 2011


ウリジンを持つ通常のRNAは短期間でRNaseL (アールエヌエースL、RNA分解酵素L) により分解されます。これに比べ、ウリジンをシュードウリジンに置換したシュード RNA (偽 (ぎ) RNA) はRNaseLによる分解に耐性になります。
以下で紹介するもう一つの論文は、脂質ナノ粒子に封入したシュードウリジン化RNAワクチンを接種したマウスの実験です。カリコ博士も共同研究者として名前を連ねています。
ヌクレオシド修飾mRNAワクチンによる単回免疫は、マウスのSARS-CoV-2に対する強力な細胞および体液性免疫応答を誘発します-PubMed (nih.gov)
これを見ると、スパイクタンパクによる抗体の誘導が長期間続き、接種4週間後よりも9週間後の方が抗体価が上がっているのが分かります。普通に考えると、スパイクタンパクに対する抗体はスパイクタンパクを攻撃するので、抗体ができるほどスパイクタンパクの量は減少していくはずです。にも関わらず4週間と比べて9週間後の方が抗体量が増えているという事は、免疫刺激を与えているスパイクタンパクは9週間後でも十分量が残っていると考えられるという事です。つまり9週間以上の長期間にわたってスパイクタンパクが作り続けられており、その鋳型となるmRNAもその間残っている可能性があるという事です。

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