【子育て】なぜ、「幼少期」が大切と言われるのか。
新学期になって、様々な追い風が吹いてきたJUNです!
ここはチャンスなんじゃないかと本気で感じております。こつこつと進めてきた一歩の歩幅をもう少し大股にしてみようと思う今日この頃。
何事も適した時期というのはありますよね。話が急展開だなと感じた方、大正解であります。スタートの方向性を少し間違えました。今日書きたかったことは、「最初が肝心」と言うことです。
では、教育のスタートはどこかと言えばやはり幼少期でしょう。そして、幼少期の学びは、後々の子どもの成長。ひいては、人生に大きな影響をもたらすということも語られるようになってきました。
では、「実際問題どんなことが大切なの?」という内容をまとめましたので、ぜひとも読んでみてくださいね!
▶「幼少期」教育の大切さ。
そもそも、僕がGLSを立ち上げるきっかけになったのは、小学校という現場で子どもと接し、沸々と湧き上がった問題意識でした。
これまでの「教育」に疑問を覚え、圧倒的名著「#私たちは子どもに何ができるのか」に出会いました。
もはや、この本に人生を変えられたといっても過言ではありません。その衝撃たるや。とにかく何冊も購入して同僚に配りまくりました。
そして、本の題名にあるように「僕には何ができるのか。」考え始め、今に至る訳です。
この名著だけでなく、様々な本の中で引き合いに出されるのは、「ペリー就学前プロジェクト」や「アベセダリアンプロジェクト」でしょう。
めちゃくちゃ乱暴にどのような調査かを紹介すると、
「無作為に選ばれた就学前の子どもに対して支援を行い、割と大人になるまで継続して調査して支援を受けていない子どもと比較した。」
という調査です。
このような方法で「幼少期に支援が受けられるとどうなるか?」を調査したところ、なんと!というか、やはり!というか、
「どちらのプロジェクトでも、支援を受けた子どもたちの方が良い結果となった。」
ということなのです。
さらに、ペリー就学前プロジェクトでは、
「支援を受けた子どもたちのIQが高くなった。」
という効果もでたのです!
しかし、喜ぶのはここまでです。残念なことに、
「IQの高さは、しだいに薄れて介入が終了して四年後には、すっかり消えた。」
ということも報告されているのです!
「なんだ!結局最初だけかよ!」と毒づきたくなる気持ちは分かります。調査によると、「早期教育の効果は、中学生になるとなくなる。」という結果も出ていますからね。ということは、散々大切だと言ってきた「幼少期の教育」は、必要ないのでしょうか。
それについて、次章で解説していきます。
▶「幼少期」教育の本当の大切さとは。
ここまで長々と書いてきて、「はい~実は、大切ではありませ~ん。」なんて書いたら、さすがに怒りますよね? 大丈夫です。大切ではないなんてことはありません。
「でも、IQの高さはなくなったんでしょ?」と言いたいと思いますが、それはその通りです。しかし、肝心なのはIQではありません。本当に重視しなければならにのは、「非認知能力」の部分です。なんと、
「ペリー就学前プロジェクトで支援を受けた子どもは、IQ以外の効果は、継続し、非認知能力の向上も継続した。」
ということなのです!!
そうです! この生きにくい世の中を生きていくためのスキル。
・やり抜く力
・逆境に立ち向かう力
・遠くの利益を取るために我慢する力
等々、獲得したい能力の宝庫である「非認知スキル」は、適切な幼児教育によって身に着くことが報告されているのです。
元も子もない言い方をしてしまうと、「小学校高学年で、非認知スキルの獲得をねらうのはめちゃくちゃ難しい。」と言わざるを得ません。
なぜか、
「高学年くらいになると、非認知スキルの差が、『自分』のアイデンティティにもろに関わってきている。」
からなのです。
過去に「キャラ付け」の記事を書きましたが、「我慢ができない。」子どもは、低学年のときにひたすら「我慢ができない。」ことで、自分の心を傷つけるようなことに触れてしまうかもしれません。
すると、高学年になったときには「自信の喪失」とか「コミュニケーションの難しさ」となってしまう可能性が高まります。
されに、大人になると現実問題、
「社会的なトラブルに巻き込まれやすい。」
という結果に辿り着いてしまうのです。
だからこそ、「幼児期」の適切な介入は必要不可欠なのです!
▶まとめ。
本記事では、「幼少期の適切な支援は、将来を決める!」という内容をまとめました。
もちろん、現場で働いている教師は、「非認知能力」の大切さを意識して指導にあたっています。
しかし、「35人学級」というシステム上。一人ひとりに合わせたスキルを支援できるかというと難しい部分もあります。
しかし、小学校という環境は、「人生をより充実させるための練習の場」でもあるのです。だからこそ、「自分を大切にする」ことを理解してほしいのですが、現実は厳しいものです。
このような現実を踏まえた上で、小さなお子様をおもちの親御さんは、子どもさんに対する接し方を考えてあげてくださいね!!
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