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【教師力】「教師」に求められる能力とは。

教師としてNO1を目指していたJUNです!

冷静になって考えてみれば「No1ってなんだ?」とつっこみたくなるのですが、「若さ」というものはそんなものですよね。

「高いところがあれば上りたい。」「競争があれば優勝したい!」みたいなノリ。しかし、実際に教師になって10年選手となると、「他の先生よりも抜きん出たい。」みたいな世界ではないことはさすがに分かります。

合格点は、

「目の前の子どもが学校に来て楽しんでくれたらいいや。」

というあたりでしょうか。

本日は、そんな話題。

「No1になる!」と豪語し、「出世街道じゃい!」とごりごり進んでいった結果、「あれっ?今やっている仕事って子どもにどうやって還元できるんだろう。」と思い立ち、とにかく、「自分の見栄でやっている仕事」をやめにやめつつある今日この頃。

では、そんな素っ裸状態になって再スタートをきろうとしている僕が、「教師」にとって必要な能力を堂々と書いていこうじゃないかと思います。

教師の方々だけでなく、親御さんにも「そんなことを考えているのね。」と多少引きながらでも良いので読んでみてくださいね!

▶「教師」の役割とは。

僕は、今の今まで「教師の指導性はなるべく抑えめに。」と書いてきたのですが、そう主張しながらも「指導性を出していった方が楽だし、見た目きれいにまとまるんだよな。」とも心の奥底では思っていました。

そんな思いを想起させてくれたのは、次のような記述と出会ったからです。

「教師には、『養う機能』と『ひきあげる機能』がある。」

というものです。
理論と実践をつなぐ教育心理学

それぞれについて、ざっくり解説していきますね!

まずは、「養う機能」とは何ぞやという話題です。

みなさんも知識のある方々なので何となく想像できると思うのですが、ざっくり説明すると、養う機能とは、

「子どもとの関係性を深めていく。」

というものです。

いつも主張してきましたが、子どもとの関係性ができているか、できていないかで、同じことを伝えても「助言」と捉えられたり「圧力」と捉えられたりするのものです。

相手は、まだまだ年端もいかない子ども。やはり、人生経験豊富な大人側からあゆみより、多少価値観の違いがあったとしても海のように広く、深い心で包んであげることが大切なのです。

そうすることにより、子どもたちは心を開き、「この先生の言うことなら聞いてやるか。」という関係性づくりにつながるのです。

そして、大切な機能の2つ目は、「ひきあげる機能」です。

「養う」ことができて「ひきあげられない」のであれば、「安心」できるけど、「成長はない」みたいな状態になってしまいます。

言葉から想像していただいたように「ひきあげる能力」とは、子どもへの適切な支援により、能力を伸ばしてあげること。成長を促す機能だとうことです。

ここで、「矛盾」が生じているのは、お気づきでしょうか。

教師の「指導性」についてもう一度考えてみましょう。

例えば、「養う」ときに「指導性」は必要ありません。限りなく0に近いといっても良いでしょう。しかしながら、「ひきあげる」ときには、少なからず教師の「指導性」を発揮しないといけません。そして、この状態では、

「教師と子どもの上下関係。教える側と教えられる側が生じてしまう。」

のです。

とうことは、「養う」と「ひきあげる」は矛盾するのかということなのですが、いやいやと。ここは、やはり、

「両立を目指す。」

ことが必要なのです。

どちらを欠いても、子どもにとってより良い環境とはなりません。

そして、指導性に関して言えば、強すぎてしつこい「指導性」でなければ、もっと言うと「子どもが受け入れてくれるレベルの指導性」であれば、子どもたちを高みへ引っ張り上げる機能となるのです!!

だからこそ、「養う」機能を存分に発揮して、関係性を構築した子どもたちから能力を存分に引き出してあげることが大切なのです!

▶まとめ。

本記事では、「教師の指導性は悪ではない。」という内容をまとめました。

僕が、「子ども主体の学校」を天国のように書いていたので、必然的に「教師の指導性」が悪として捉えられていたら申し訳ありません。

「指導性」は、悪ではありません。

むしろ、子どもと大人という立場の違いがあるのは現実なので、全てが「同じ」というわけではないのです。

しかし、その「同じではない。」という現実を、両者がしっかりと受け止めて、適切な支援につなげていければ良いのです。

この両者にとってベストなバランスを見つけ出していこうではないですか!!


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