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「グループ活動」で意識しなければならない大切なこととは。

大人数の集まりに行くと、自分の立ち位置を最後まで見つけられないJUNです!

思い返してみると、昔からそうでした。どちらかというと、少人数の方が安心するというか、落ち着くというか、自分の世界に浸っていたいというか。でも、かまってほしいみたいな難しい子ども時代でしたね。

そんな僕ですから、予想を裏切ることなく「グループ学習」は苦手でした。

そんな僕だからこそ、教師になってからも「グループ学習」の効果を常に斜めから見ている教師でした。分かっていますよ、嫌な性格だということは。しかしながら、手放しで「はい、じゃあグループで。」ということに危険性も感じます。

本日はそんな記事。「本当にグループがいいの?」と疑いなさいという話題です。

▶「グループ」学習のデメリット。

さて、いきなりですが、切り込んでいきましょう。

思い起こせば、教師になって10数年。ずっと、「グループ学習神話」に切り込む日を待ち望んでいました。何をそんなに切り込みたいかというと、

「困ったら、じゃあグループで!」

という教師の安易な指示や、

「何事もグループでやる必要がある。」

という単純な判断は思考停止状態ということです。

確かに「グループ活動」には価値もあります。しかし、ここでは悔しいので語らないことにしましょう。そうです。僕は嫌な人間です。

さぁ、胸をはってデメリットを書いていきましょう。

それは、

「モチベーションの差による『やる気』と『学習機会』の減少。」

です!!

当たり前ですが、どんな活動に対して「モチベーション」は個々で違います。そして、そんな「違った」子どもたちをグループにするもんだから、

「休み時間も使って完成させたい!!」

という高モチベーションメンバーと、

「授業時間内で終わらせればいい。」

というメンバーのモチベーションにより軋轢を生むことになります。

どちらも正しい主張なのです。どちらも「やる気がある。」にもかかわらず、モチベーションの差によりグループで活動することの困難さが生まれてしまうのです。

▶やっぱりスタートは「個」。

僕は「個」が大好きです! 「個性」をもっている子どもが学級内で浮いていたのなら全力で応援します。むしろ、浮いていることこそ最大の価値だと思っています。

しかし、多くの人が「周囲の意見に合わせよう。」「友達の意見とバランスを取ろう。」としてしまいますよね。もしかすると、めちゃくちゃ斬新なアイデアが思いついているにもかかわらず、

「話の流れを気にするがあまり、アイデアを発表できない。」

なんてことがあるかもしれません。これは、「社会的証明」がかかわってくるので、抗うにはなかなかの「勇気」と「根性」を発揮しないといけません。

このような問題は、「自分の意見をのびのびと表現できないようなグループ活動」に問題があります。だからこそ、グループを作るときには、まずは共通の目標に向かって徹底的に「個」で挑戦する必要があります。そして、その「個」の挑戦な中で、

「同じ野望をもった同士。」

を見つけて仲間になるのが効果的な「グループ活動」につながるのです。

▶まとめ。

本日は、「グループ活動をなめてはいけない!」という話題をまとめました。

余談ですが、「グループ活動」のベテランとなった子どもたちが抱く、最も怖い状態はどのようなものかわかりますか?

それは、

「始める前からグループになりたがる子ども。」

です。

たまに、「グループになっていいですか。」「友達と一緒にやっていいですか。」という悪魔の誘いがささやかれることがあります。

この甘い誘惑が何を意味しているか分かりますか? 実は、

「グループになれば、自分が考えなくても誰かがやってくれるであろう。」

というとんでもない契約の可能性があるのです。もちろん、「気心知れた友達と学習した方がアドバイスしやすい。」という場合もありますので、瞳の奥の奥の方をじっと見つめて慎重に判断をしましょう。

絶対にこのような悪魔の誘いに耳を傾けてはなりません。しかし、もとをたどってみると、「グループ活動が楽。」という経験をさせてしまったことや、「グループにならないと一人じゃ心配」という不安な経験をさせてしまった過去の授業が悪の権化なのかもしれません。

やはり、「グループ活動」を取り入れる必然性を考えることも大切ですが、「グループ活動に至るまでの問題意識」こそ、教師が真剣に向き合わないといけないということでしょう!!

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