笑いを忘れた哀しい男が今でも新刊を買って読んでいるマンガ
楽しいと思えることが年々なくなっていく。反比例するように、苦しいことは増えていく。会社の重責、家庭での義務、健康状態……。
友人に近況を聞いたところ、ひとりは工場の機械の一部となり、ひとりは家庭のAIロボットと化していた。世代あるあるなのかもしれないが、我々は何が楽しくて生きているんだか。
そう思ったときに光り輝くのがマンガ。自分のために使えるお金なんてほとんどないのに、新刊を買ってまで読みたいマンガがある。それは素晴らしいことではないだろうか。以下、こんなやつが何を読んでいるのか、逆に気になる人のために紹介したい。
1日外出録ハンチョウ
「カイジ」のスピンオフ。初回はスピンオフ第1弾「中間管理録トネガワ」に掲載されていたので、スピンオフのスピンオフな感じがして、なんだか良くわからない漫画だと思った覚えがある。
カイジと同じあの独特の絵柄だが、内容はあたたかい。誰も傷つけないマンガだ。本当に何も考えずに読めて、少しだけ幸せな気持ちになれる。普段は地下で強制労働をしている債務者が、地下通貨ペリカを溜めて1日だけの外出を楽しむ話。個人的には、カイジ本編で主人公の哀しい結末を知っているのがせつない。
ワンパンマン
こちらも何も考えずに読むことができる。内容が何もない。わたしは何も考えないことを求めているのだろうか。まあ、娯楽のひとつの形だ。物語には、主人公がどんな敵でもワンパンで倒してしまうという強い縛りがある。主人公が規格外なので、主人公を関与させない枠内でメインストーリーが進行する。制約が生み出した、シンプルなのに独自なエンターテインメント作品。
呪術廻戦
今の気持ちだけでいうと一番新刊を楽しみにしている。呪術世界の設定の複雑さと読者への押し付けがすごい。システムがさっぱりわからないのに面白いと思えるところがすごい! キャラクターが魅力的なのか、展開が予測不能なのがいいのか。五条悟に乙骨に禪院真希、主人公クラスがごろごろしている。
ワンピース
話が長くなりすぎて、もはやみんなが好きな作品というよりも、根性が試される作品になった。1冊に対する情報量の多さが好き。最近、カタルシスは減ってきたが、これまでの伏線が回収され物語が完結に向かう様子を楽しみにしている。
キングダム
身も蓋もないことを言うと、みんなが面白いと言うマンガはだいたい面白い。
昔、アメトークで紹介されて、在庫切れ現象が起きた。これを体験された方は、本当に貴重な体験だと思う(わたしはその前に揃えていて高値で売った)。ただでさえ面白いマンガが何倍も面白くなったのだから。
鬼滅の刃の記事でこの現象のことを書いています。
他には、葬送のフリーレン。完結したけど、ファブルも読んでいた。
哀しい中年の皆様はぜひ参考にしてみてください。
他にも魂が鎮魂される漫画がありましたらコメントで教えてください(↓)
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